2019年は西京vs江川のフェザー級タイトル戦で開幕【1・26 Krush.97】

タイトルをかけ対戦する西京(左)と江川

西京は6月のK-1以来、7カ月ぶりの復帰戦
 Krushの2019年開幕戦となる「Krush.97」(2019年1月26日、東京・後楽園ホール)の第1弾カード発表会見が11月27日、東京都内で開催された。

 フェザー級王者の西京春馬が今年6月のK-1大会以来の復帰戦で江川優生相手に2度目の防衛戦に臨む。

 西京は6月の「第2代フェザー級王座決定トーナメント」で決勝まで進んだものの、決勝の村越優汰戦で試合開始早々に右足に異常が発生し、ほとんどなにもできないままドクターストップで敗れている。1日3試合の激闘により西京曰く「右足はなにもなかったが、ちょっと骨が折れていたり細かいケガがあった」と治療に専念せざるを得なくなり、試合期間が7カ月空くこととなった。

 江川はそのトーナメントにはリザーブファイトで出場。大滝裕太を1RKOで下し出番を待ったがお呼びはかからず。K-1の11月大会で覇家斗との延長にもつれ込む熱戦を制して、今回、初のタイトル挑戦にこぎつけた。

 2人はともに1998年生まれ。20歳同士のフレッシュなタイトル戦になる。

 江川は「今回は初のタイトルマッチということで気合も十分なので、全身全霊でベルトを獲りにいきたい。前回のトーナメントはアクシデントがなかったら西京選手が優勝していたと思う。そういう選手とできるということはうれしいし楽しみ。年明け1発目なので正月休みを返上してしっかり練習して、覚悟を持ってベルトを獲りに行きたい」などと話した。

 西京は「前回の試合から細かいケガが多かった。やっとケガも治り、試合ができる心と体が整ったので1月はしっかりレベルアップした姿を見せたい。江川選手はいつか試合をしなければいけない相手だと思っていたので、このタイミングでもいいかなと思う。KOも多いし、危ない怖い相手。しっかり気を抜かないでいきたい」などと話した。

 また西京が休養している間にK-1とKrushのフェザー級は大きな盛り上がりを見せたのだが、それについては「芦澤選手と小澤選手(の対戦)が盛り上がっていたり、先輩の卜部選手が来たり、abemaTVで見ていたんですが悔しかった」と語った。会場で観戦することはなかったようなのだが、その理由については「気持ち的にもなんですが、埼玉は遠いなと思って(笑)」と煙に巻いた。

松下(左)と鈴木

スーパー・ライト級次期挑戦権をかけ松下大紀と鈴木勇人が対戦
 今大会ではスーパー・ライト級とバンタム級で次期挑戦者決定戦が行われる。

 スーパー・ライト級は松下大紀と鈴木勇人が対戦する。

 松下は昨年から今年初頭にかけ4連敗と泥沼にはまっていたが、今年5月の寺崎直樹戦から3連続KO勝ちで完全復調。鈴木は今年に入ってから4戦負けなし。2つのKO勝ちとこちらも好調をキープ。ともにこのチャンスを手に入れた。

 2人はかつて現王者の篠原悠人と対戦経験があり、松下はKO勝ち、鈴木は判定負けしている。

 鈴木は「あと2回でチャンピオンになれると思うとワクワクしている。松下選手はすごくいい選手。いつかは試合をするだろうと思っていたので、やっとこの時が来たかなという心境。長身でリーチが長くてストレートが武器。やってみないと何とも言えないところはあるが、そんなに苦手なタイプではないかなとは思っている。でも過去の試合を見るとKO率がかなり高いので一発もらったら危ない。そこをもらわないように、どう自分の得意の攻撃を当てて、どう倒すか、これからいろいろと考えたい」などと話した。

 松下は「挑戦者としてふさわしい試合イコールKOで勝って、篠原君に挑戦したいと思っている。鈴木選手はサウスポーで左ミドルもうまい。蹴りもスピードがある」などと話した。また最近の3連続KO勝ちについては「相手の試合もちゃんとチェックするようになった。癖とかも研究するようになってからKOが続いている。自分がやっていることは間違いではなかったと思っているので、今回も鈴木選手をめちゃくちゃ研究してKOする」と話した。

 Krushの11月大会で引退式を行った元krushスーパー・ライト級王者の寺崎直樹が引退会見で最後に戦った松下について「チャンピオンになってほしい」と話していた。これについては松下は「率直にいって本当にうれしいです。そう言われているからには獲らないと合わせる顔がないので、今回勝って、(次に)ベルトを獲ります」と決意を新たにした。

萩原(左)と晃貴

バンタム級は萩原秀斗vs晃貴
 バンタム級は萩原秀斗と晃貴が対戦する。

 萩原はこれまで23戦のキャリアを持ち、今年10月にKrush初参戦。王座挑戦経験のある隆聖に判定勝ちを収めた。晃貴は現在2連勝で、前戦ではキャリアで大きく勝る出貝泰佑を破り、このチャンスをつかんだ。以前、王者の金子晃大に敗れており、ここで勝てばリベンジマッチになる

 晃貴は「最近2試合勝って調子がいいが、KOがないので、この試合はKOで勝ってベルトにチャレンジしたい」、萩原は「最短でベルトを獲るにはこの試合は落とせない。晃貴選手は強いが、いい勝ち方をしてタイトルマッチに向けてアピールしたい」などとそれぞれ話した。

 またこの日はライト級の「瓦田脩二vs蓮實光」の一戦も合わせて発表された。

ライト級戦で瓦田(左)と蓮實が対戦
〈この日発表されたカード〉
[Krushフェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]
(王者/ K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)西京春馬vs江川優生(挑戦者/POWER OF DREAM)
※王者・西京は2度目の防衛戦※

[Krushスーパー・ライト級次期挑戦者決定戦/3分3R・延長1R]
(K-1ジム川口TEAM SIRIUS)松下大紀vs鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)

[Krushバンタム級次期挑戦者決定戦/3分3R・延長1R]
(K-1ジム総本部チームペガサス)萩原秀斗vs晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)

[Krushライト級/3分3R・延長1R]
(K-1ジム総本部チームペガサス)瓦田脩二vs蓮實光(パラエストラ栃木)