復帰戦の矢地祐介に髙田延彦がまさかの断髪のススメ【12・31 RIZIN】
来年開催の「ライト級GP」に向け壮絶サバイバルマッチがマッチメイク
「RIZIN.14」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の対戦カード発表会見が11月29日、都内で開催された。
会見の冒頭、榊原信行RIZIN実行委員長が来年、ライト級GPを開催することを発表。それに伴い、今大会ではGP出場をかけた選考試合の意味合いを持つカードが3試合がマッチメークされた。
8月の名古屋大会でRIZIN初黒星を喫した矢地祐介が復帰戦で元UFCファイターのジョニー・ケースと対戦する。
矢地は「前回の8月大会は派手に負けてしまったので、大晦日はしっかり勝って、いい再スタートを切りたい。相手のケース選手はUFCファイターでそれなりに実績を残していて、世界の標準選手なのかなと思う。来年はグランプリも開催されるということで、しっかりここで勝って、グランプリに出場して、世界の強豪と戦いたい」などと話した。
髙田氏「カットするときは、バリカンを持っていくので呼んでね」
矢地については髙田延彦統括本部長が「五味隆典から勝利を奪ったあの日をピークにしてほしくない。RIZIN、世界の格闘技界を引っ張っていく才能を持ったファイターなのでもっと光輝く矢地を見せてほしい。そのために、スタンドで打ち合っているときに髪をかきあげる、あの間が、ハンディになっていないか?」とエールと疑問が投げかけられる場面も。
矢地が「ヘアスタイルは変えるかもしれませんし、このままかもしれませんし…」と答えると髙田氏は「カットするときは、バリカンを持っていくので呼んでね」とまさかの追撃。矢地は「坊主は嫌なのでおしゃれに刈ってください」とたじたじ。
ジョニー・ケースが前門の虎なら、さしずめ髙田氏は後門の狼といったところ?
元修斗環太平洋王者の大尊伸光がRIZIN初参戦
また元修斗環太平洋ウェルター級王者の大尊伸光がRIZIN初参戦を果たす。
大尊は2015年に、同年秋に行われるUFC日本大会への出場権をかけて行われた「Road to UFC JAPAN」のメンバーに選ばれ、テレビ放送中に発した「ソーリーごめん」という発言がブレイクした。
「剛よく剛を制する」をモットーとする試合運びで会場を沸かせる剛腕ファイターだ。
対戦相手のトフィック・ムサエフは現在9戦連続でパンチによるKO、TKO勝ちを収めているファイターで壮絶な打撃戦が期待される。
大尊は「相手の動画を見たんですけど、なかなか、“おそロシア”って感じ。でも僕のパンチもそれ以上にやばいと思う。絶対に殴り合いになると思うんで、ムサエフさんには、僕のパンチで寝正月の年越しにさせてあげる。楽しみに日本に来てください」とKO決着を予告した。そして今後対戦したい相手として「ダロン・クルックシャンク。ぶっ飛ばしてあのヒゲ剃りたい」と話した。
そのクルックシャンクも参戦。ダミアン・ブラウンと対戦する。
引退試合の宮田は「KIDは中学の時からの戦友」
この日の会見にはすでに山本アーセンとの引退試合が発表されている宮田和幸も登壇した。
この試合は自らの引退試合とともに9月18日に亡くなった山本“KID”徳郁選手のメモリアルマッチにもなっている。
宮田は「KIDとは試合をしたり、中学の時から戦友というか、一緒にレスリングやってきた。今回引退試合で(甥のアーセンとの対戦)どうしても縁があるのかな、と思っています」とKID選手との縁を明かした。
また引退の理由については「自分も弱くなったから引退とか体力の限界とかそういうことではない。うちのジムの選手の若手が育ってきていて、現役含め5人チャンピオンになっているので、そのサポートをして行きます。大晦日、いい試合をします」と話した。