野村周平、スペインロケは「懺悔の日々」配信ドラマで天正遣欧少年使節
配信ドラマ『MAGI-天正遣欧少年使節-』の配信記念スペシャルイベントが17日、都内で行われ、主演の野村周平をはじめ、森永悠希、緒形敦、佐野岳が登壇した。
16世紀に日本から初めてヨーロッパへ公式に派遣され、ローマ法王への謁見を果たした天正遣欧少年使節の姿を描く。野村、森永、緒形は派遣された少年役。佐野は少年たちを支えるという役どころだ。
4人は劇中の衣装で登場。衣装は撮影していたスペインから取り寄せたというが、野村は首を傾げ、「でも、なんかちょいちょい違う」を連発。「この帽子とかすごい似合ってるんですけど(笑)、めちゃめちゃ頭を締めつけられているんです。スペインの時そんな痩せてた?っていうレベルで締め付けられていて。今、全然眠いんです。血が巡らなくて」。
それぞれ実在の人物を演じるが、役作りは簡単ではなかったよう。
野村は伊東マンショを演じている。「もう一回勉強しなおした。こんなにディープなお話なんだなと改めて再確認できたかなって感じです、ね?」と、ほかキャストに確認すると「当時のことを知っている人なんていない。役作りに関しては、何を食べていたのかとか、海の上の生活とか調べた」と、振り返った。
中浦ジュリアンを演じた森永も「日本史だと半ページで終わってしまいそうな内容。文献も多くないし、他の(歴史上の人物のように派遣された)4少年にスポットが当たることもなかなかないので文献にあたるのも難しかった」と、話した。
そんななか、1人違う扮そうだった佐野はなんだか楽しそう。「今までヒーローだったり、殺人者だったり、ゲイだったりいろんな役をやってきましたがが、とうとう日本人じゃない役が来た」と笑った。
「戦国時代に3年かけて海外に行くというのがすごい話」というのは、千々石ミゲルを演じた緒形。撮影では長期のスペインロケを敢行。街全体が世界遺産というサラマンカで行われたといい、「街と世界遺産という神秘的な部分が一体化していた。日本では味わえないような雰囲気でそのなかで撮影するということでモチベーションが上がった」。
「楽しすぎて帰りたくなかった」と野村。「温かくて、気候がいいし、窓を開けると素晴らしい建造物が見えてくる。街としても好きな街。教会がきれいで、日本の教会のイメージでいくと50倍ぐらいすごい。そういうところで、自分の愚かさだったりを悔いてきた。スペインではほぼ懺悔の日々でした」
現地は毎晩みんなで食事に行ったという。佐野が毎晩野村がご馳走してくれたことを明かすと、会場から「おー!」という声。野村は「東京に帰ったら残高が5万円しかなかった。でもおいしかった」と、話した。
ドラマは、Amazon Prime Videoで、全10話独占配信中。日本を含む180以上の国と地域で同時配信されている。