佐野勇斗、最新映画でW主演の本郷奏多は「優しい兄貴」 又吉直樹原作の『凜 -りん-』

 映画『凜 -りん-』(2月22日公開)のプレミア試写会が25日、都内で行われ、W主演となる佐野勇斗と本郷奏多ほか主要キャストと、池田克彦監督が登壇した。

左から、池田克彦監督、亀田侑樹、石田ひかり、佐野勇斗、本郷奏多、平祐奈、須賀健太、櫻井圭佑

 原作と脚本監修を又吉直樹が担当している。又吉が11年前に舞台脚本として書き下ろし好評を博した作品を映画化。100年に1度、村から子どもが消えるという伝説がある村に暮らす男子高校生たちを中心としたミステリーで、「先が読めない展開が続いて、最後までドキドキ見られる作品。映画でもそれがうまく出来上がっているんじゃないか」と、本郷。

 W主演を務める佐野と本郷は本作が初共演。
 
 共演したことについて佐野は「事務所の先輩なんです。事務所に入る前から奏多くんのことを知っていて、ドラマとかに出られていてミステリアスな役が多い印象で、そういう方なのかなと思っていたら、違う。本当に優しいんですよ、LINEとかも交換してくれた。印象としては優しい兄貴って感じです」

 本郷は「先輩なんてもんじゃないですけど、佐野君はまっすぐでかわいい子って感じです。撮影期間や宣伝の期間も、たくさん一緒にいる機会があったんですけど、一瞬たりともダークな部分が見えないんです、今のところ」と、笑った。

「ダークな部分」?

 本郷との共演を楽しみにしていたのは、須賀健太も同じ。「待っているときに、“いや、須賀健太好きだわー”って言って下さったんですよ。それがうれしくて。いい想い出になりました」と喜ぶと、本郷は「……子役出身の人間って、だいたい心がひねくれているのでね、優しく感じた」。須賀は「……そんなことないですよ! 書かないでくださいね」とおどけた。
 
 映画では、そこに、亀田侑樹、櫻井圭佑が加わた5人の男子高校生の友情も見どころ。この会見もまた、お互いに突っ込んだり突っ込まれたり。平と石田が見守るといった雰囲気だったが、イベントの中でバレンタインデーの話題になると、平の魅力が爆発。チョコレートを渡すなら誰?と聞かれ、「私はあげるなら……仏様です!」。須賀が劇中で演じている“大仏”と答えたつもりだったが、「間違っちゃった!」と照れ笑い。「役柄がかわいかったし、ほっこりしたので、お供えをしておいて。いいことあるかなって」。石田ひかりは母親役を演じているという意味で、「息子かなと」佐野を挙げた。

「又吉と打ち合わせをするたびに、1時間の打ち合わせが2時間に延びたりして、愛情を持って描かれた作品なんだなというのが伝わってきた。キャラクターに愛を持って接してほしい、みんなが好きになるような登場人物にしてほしいとおっしゃっていただいたので、そこは心がけてやりました」と、池田監督。

「それぞれ受け取るものがある作品」と、本郷。

 佐野は「誰が犯人なのかというのを楽しんでもらいつつ、仲間の友情であったり、いろいろ抱えているものはあると思うんですけど1人じゃないよというのを伝える作品だとおもうので、そういうところを楽しんで、感じ取っていただけたら」と話した。
  
 ほか共演に、椿鬼奴、金田哲(はんにゃ)、片桐仁、堀部圭亮、山口さやから。

 公開は来月22日。
 

お供え物?