中村勘九郎、七之助にスターの手型「江戸まち たいとう芸楽祭」フィナーレ
台東区の新しいお祭り「江戸まち たいとう芸楽祭(げいらくさい)」のクロージングイベントが16日、浅草公会堂で行われた。
イベントでは、大衆芸能の振興に貢献した芸能人に贈られる「スターの手型顕彰式」が行われ、女優の天海祐希、歌手の大月みやこ、歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助らが登壇。
天海は「台東区出身なので、子どものころから遊んでいたところに手型を置いていただけるなんて感慨無量でござます。何よりも母が喜んでくれ、親孝行ができました。これからも台東区に元気がみなぎるように頑張っていきたい」と、喜びのコメント。
勘九郎は「偉大な先輩方のなかに入ることができ、また、スターの仲間入りができ、とてもうれしいことでございます。浅草の人たちを愛し、浅草の人たちに愛されるようないい役者になりたいと思います」。
七之助は「浅草公会堂は16歳の時からお世話になっており、イチからたたき上げられ、こんな賞までいただくことができました。父に少しだけ恩返しができた気持ちでございます」と、感慨深げだった。
大月は「今が一番、幸せに歌を聴いていただいております。また新しいファイトをいただきました」と、意気込みを語った。
クロージングイベント当日は、昼から浅草六区通りや伝法院通りなどで、花魁道中や「江戸の鳶木遣りと纏振り」が行われ、観客を喜ばせた。また、勘九郎と七之助は歌舞伎舞踊の『舌出し三番叟』を披露したほか、扇谷和助による『江戸太神楽』や講談、ナイツ、そして先日「ビートたけし杯 漫才日本一」で優勝したマッハスピード豪速球の漫才が行われた。
「江戸まち たいとう芸楽祭」は、台東区で親しまれてきたさまざまな芸能を気楽に楽しめる祭りとして、2018年夏にスタート。「夏の陣」と「冬の陣」の2期に分けて行われた。この取り組みは、大衆文化創造において重要な役割を果たしてきた台東区で育まれ、根付き、現代に継承されてきた芸能や伝統文化を、さらに次代へと受け継いでいくとともに、発展させることが目的。