武尊「意味のある試合」なら「総合ルールでもやる」【K-1】
ビッグマッチ実現へルールも階級も柔軟に対応
「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K’FESTA.2~」(3月10日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ)の一夜明け会見が3月11日、東京都内で開催され、メーンで勝利を収めた武尊らが登壇した。
武尊は大会ではK-1選手と海外の強豪選手の対抗戦となる「日本vs世界・7対7」でムエタイの二大殿堂ラジャダムナンスタジアムの現役王者ヨーキッサダー・ユッタチョンブリーと対戦。2RでKO勝ちを収めた。試合後に今後について「意味のある試合をしたい」と発言したのだが、この「意味」については「意味のない試合はない」と断ったうえで、ヨーキッサダー戦のような勝つことで自分自身が満足できる、やって良かったと思える試合を挙げた。またそのカードによってK-1の地上波生中継が実現するような試合や東京ドームをいっぱいにできるような試合についても「意味のある試合」とした。またその試合についてはK-1ルールやキックボクシングルールにはこだわらず「ルールは問わない。僕がやりたいと思う相手で、その相手がやりたいルールだったら僕は総合でもなんでもやる」とルールにも幅を持たせた。
「ヨーキッサダーの足は金属バットのようだった」
武尊はアメリカ修業では総合格闘家のT.J.ディラショーに師事することもあるのだが、そういった総合格闘技の選手とのK-1ルールでの戦いについても「(ディラショーとは)仲がいいのでやりたくないが、他の総合の同じくらいの階級の選手とならやりたい。世界に注目されるカードになって盛り上がるならやりたい。落とそうと思えばフェザーにも落とせるし、上げることもできる。階級は問わない」とビッグマッチ実現へは階級にも幅を持たせた姿勢であることを明かした。
前日の試合については「(ヨーキッサダーの)足が金属バットだった。ミドルキック1発で耐えられないと思った。そこから中に入れなくなった。こんなに入れない僕を見るのは初めてだと思う」と話し、袖をまくると腕が真っ赤に腫れあがっており「今は握力がない。ミドルでこんなに痛いのは初めて。1発もらってこれをもらい続けたら腕が折れると思って距離を取ったが、遠い距離だと蹴られる。腕が壊れるか、覚悟を決めて行くかしないと負けちゃうと思って、覚悟を決めて行ったパンチが当たったという感じ」と前日の試合を振り返った。