福田麻由子が映画『ラ』の壮絶な撮影現場を振り返る「1年間役が抜けなかった」
音楽青春エンターテインメント映画『ラ』が4月5日より公開される。映画や舞台、ドラマで活躍、ミュージシャンとしても注目されている桜田通と、子役時代から確かな演技力で定評のある福田麻由子、そして2018年だけでも7本の映画に出演している笠松将が、若者たちの苦悩、喜び、絶望、希望を熱演。ヒロインを演じる福田は「1年間役が抜けなかった」と語る。
撮影・辰根東醐
「私が演じるゆかりという女性を、理解・共感できないというところからのスタートでした。自分自身とは真逆の人間だったので、自分の価値観を根本から変えて、この子の事を理解しないと嘘になってしまうと。私はこれまで芯が強くて自分を持っているような役を演じる事が多かったのですが、今回は他人に依存するとても弱い女性。しかし演じてみて、弱さもあるけど、ある意味では私にない強さもある女性だと感じました」
ゆかりについて「最初は嫌いで今は愛している。でも好きになる分、自分が嫌いになっていった」と言う。
「あまりにも自分と価値観が違い過ぎたので、彼女の価値観を認めると、自分の価値観を否定する事になると思ったんです。それはどちらが正しいとかではないのですが、生きていく中でなんとなく培われた自分の軸みたいなものが、そうじゃないゆかりの価値観に寄せる事で、逆に“私の生き方が間違ってるんじゃないか”と思ってしまい…。ですから、自分に戻ってくるのに1年ぐらいかかってしまいました」
ゆかりについて「最初は嫌いで今は愛している。でも好きになる分、自分が嫌いになっていった」と言う。
「あまりにも自分と価値観が違い過ぎたので、彼女の価値観を認めると、自分の価値観を否定する事になると思ったんです。それはどちらが正しいとかではないのですが、生きていく中でなんとなく培われた自分の軸みたいなものが、そうじゃないゆかりの価値観に寄せる事で、逆に“私の生き方が間違ってるんじゃないか”と思ってしまい…。ですから、自分に戻ってくるのに1年ぐらいかかってしまいました」