パラリンピックまであと500日!初公開のトーチや体験会で魅力をアピール
ステージでは、お笑いタレントの山里亮太(南海キャンディーズ)やウィルチェアーラグビーの池崎大輔、陸上競技の中山和美、車いすバスケットボールの根木慎志がトークイベントに登壇し、パラリンピック競技の魅力をアピール。長年パラスポーツの普及活動に努めてきた根木は、同じ車椅子でも競技によって形や性能が違う点を紹介した。たとえば車いすバスケットボールでは、左右に動きやすいようにタイヤが八の字に設置されている点、また陸上競技は三輪仕様で、真っ直ぐしたタイヤの並びにより速度を追求した作りになっている点を解説。会場からは「へ〜」と感心の声があがった。パラスポーツファンを公言する山里は、こうした知識を得ることで観戦の楽しさが広がるとし、「実際に競技を体験することで、選手のすごさがわかると思います。ぜひ体験会に参加してみて」と来場者に呼びかけた。
その言葉の通り、体験会にも多くの来場者が参加した。この日は、車いすに乗ってバスケットボールやマラソン、バドミントンの体験ができるコーナーも併設。バドミントンを体験した親子は「車いすに初めて乗ってみたんですが、意外と操作しやすいです。競技用は軽いんですね」と感想を語った。また、ウィルチェアーラグビーの池崎による鬼ごっこに参加した来場者は「池崎選手の車いすの速さに驚きました!」と興奮した様子で声を弾ませた。
パラスポーツを巡っては、観戦率の低さが課題となっている。東京都の調査によれば、過去1年で競技会場でパラスポーツを見たことがある人は、わずか1.3%と、五輪開催国としてはかなりの低水準。トークショーでは、陸上競技の観戦チケット代が2000円など、価格の手頃さにも触れ、「ご家族で見られる価格設定。ひとつの競技だけじゃなく、ぜひ色んな競技に触れてほしい」と池崎が生観戦を呼びかけた。
パラリンピック500日前キャンペーンは13日まで行われ、キャンペーン期間中、東京2020組織委員会のSNSアカウント(Twitter、Facebook、Instagram)では、各競技会場や競技の情報などをマスコットの「ソメイティ」とともに発信。また、開催500日前当日の13日には、アーバンドックららぽーと豊洲で同様のイベントが行われる。
初公開のトーチ!
(写真と文・丸山裕理)
500 Days to Go!特設サイト:https://tokyo2020.org/jp/special/countdown/