「湯婆婆は働く女性。“女版・鈴木敏夫”」夏木マリ、宮崎駿監督からのアドバイスを語る
「僕はいろいろと書いたものや資料なども取って置くタイプで、展覧会ではそれが役に立つんです。宮崎さんは、そんなもの取っておいたって仕方ない、と言うんですけど、ジブリ美術館を作るというときに“あれ、取ってあるよね”って(笑)」と宮崎駿監督とのエピソードも明かした。
「数ある作品の中から私を呼んでくださってうれしい」という夏木。『千と千尋の神隠し』で湯婆婆の声を演じたときのエピソードを振り返り「収録の日、宮崎駿さんから“ジブリにはね、一番上に鈴木敏夫というのがいて金勘定しているんだよ。湯婆婆を悪役として張り切ってやるのではなく、湯屋を立て直す一人の女性として、働く女性としてやってほしい“と言われて、目の前がパッと明るくなるような気がして。そうだ、鈴木さんの女版をやればいいんだと。それから楽しくなった思い出があります」と明かした。