熊谷俊人千葉市長 東京2020オリンピック・パラリンピックを応援


一木「パラスポーツの振興にあたり、具体的にやられている施策は?」

熊谷「職員の課長研修などにもパラスポーツを取り入れてますし、市内の全小中学校で体育の授業にパラスポーツを導入しています。また、経済界にもパラスポーツの重要性を呼びかけ、チームを作ってもらい、企業間でボッチャの対抗戦をやるなど、行政、教育界、経済界を挙げて取り組んでいます。また、今年度からパラスポーツ専用の窓口にコーディネーターなどを配置します。このようなことは数年前からやってきていて、普及という面ではだいぶ進んでいると思います。最終的には障がい者の方々がスポーツをする比率を上げていかなければ意味がありませんので、パラスポーツをやりたいという人とスポーツをマッチングさせるコーディネーターを配置します。これは、2020年以降もしっかりと引き継いでいくことになるだろうと思います」
一木「全小中学校にパラスポーツを導入しているんですか?」

熊谷「かなり前から教育委員会でやっています。千葉市で開催されるゴールボールやシッティングバレーボールのほか車いすバスケなど、体育指導員の育成から行っています。教育委員会が数カ年計画で、指導やカリキュラムなど綿密な準備をして、車いすも全学校に貸し出せるほどの用意もできています」

一木「2020年以降の千葉市のビジョンをお聞かせ下さい」

熊谷「まずはスポーツの文化を残す事。そのためにスポーツを支える人材を作っていく。今回ボランティアに関わってきた方と、ちゃんと2020年以降も関係を構築していく事で、千葉市のスポーツを支える人材が厚みを持ってきて、結果それがスポーツ文化の振興につながると思います。もうひとつはなんといってもパラスポーツを盛り上げる事。その結果、共生社会が一気に進んでいくと思います。この2つは千葉市が2020年以降に一番大事にしているポイントですね。千葉市は東京2020大会が目指すべき事をやってきていて、特にボランティアやパラスポーツは、東京と変わらないくらい熱い思いを持ってやっています。グローバルな常識がオリンピック・パラリンピックを契機にいい意味でのプレッシャーになり、日本社会が急速に国際標準化するきっかけになるため、大会の成功は当たり前として、プラスアルファで、社会のバージョンアップが必要だと思います。その点でも千葉市は確実にバージョンアップをしていますので、東京2020大会では、ぜひ千葉の会場にも大勢の方に足を運んでいただき競技とともに千葉のまちを楽しんで下さい」