瀧川英次『警視庁捜査資料管理室』シーズン2でも妄想&一人語りは止まらない!?


 今回は第2〜4話にかけて「中央区廃工場不審死事件」という事件を扱ったのだが、今後もそういうペースで進行する?

「今後はシーズン1のように2話ずつで解決していきます。7、8話も9、10話も思い出してみても相当面白い展開だったのでそこは期待してください。特に9、10話は出会い系サイトをテーマにした事件なんですが、昔、赤ペンのライブで出会い系サイトのネタはよくやっていたので知っている人はここで喋っているのが赤ペン瀧川なのか瀧川英次なのか分からない感じになって最高に面白いと思います。そして最終回には大きな事件があるって感じです」

 大きな事件と聞くと、それは「シーズン3」に向けてのもの?と期待してしまうが…。

「誰もが、“これはどこに向けた終わり方なんだ?”と思うようなものになっています。(笑)すごい風呂敷を広げるだけ広げて、“じゃあ”って終わっていくという。“どうするの? これいつ畳むの? 今広がったまま終わったけど”って感じで終わります(笑)」

 毎週レギュラーで見るのも楽しいが特番とか映画といった長めの尺でも見てみたい作品。

「そういうことはきっと首脳陣が企んでくれていると思います。でも例えばスペシャルの2時間ドラマになったとしたら、なにがいいって、覚える台詞が2時間分だけじゃないですか。最高です。5時間半くらいの台詞を覚えて入らなきゃいけなかったのが、2時間でいいんですか?って(笑)。むしろ楽(笑)。そのへんはもはやマヒしていますから」
 瀧川は5月17日に公開される映画『コンフィデンスマンJP』にも出演。

「コンフィデンスマンJPは映画は最初と最後と真ん中の重要なシーンに出ているのですごく出ている感はあるんですが、そんなに出てはいないんです。おいしい出方でありがとうございます、って感じでした(笑)。試写室で見せてもらったんですがすごく面白かった。終わった後に、ロビーにいたプロデューサーと監督に“台本を読んでいるのにこんな裏切りを感じた。これは素晴らしかった”とか20分くらいひたすら感想を喋ってしまいました。映画の公開の翌日に放送される2時間スペシャルのドラマがあるんですが、そちらは小手伸也さんのスケジュールが激しく忙しくなってしまったので、代わりといってはなんですがちょいちょい出ています。そして5月13日からはその小手さんが主役のスピンオフドラマ『コンフィデンスマンIG』が月〜金の帯で放送されます。そちらは小手さんと僕と劇団EXILEの小野塚勇人さんの3人が出ずっぱり。もう小手さんに乗っかりぱなしで、本当に“小手様”って感じです(笑)。スピンオフもこれがまあ面白くて(笑)。古沢良太さんという脚本家のすごさを感じました。毎回ちゃんと事件が起きて、縦軸の物語があって、みたいなとても面白くて濃密な台本でした。本編のドラマではこんなに喋ったことないってくらい喋りまくっているので、自分でも“ちょび髭ってこんな喋る人なんだ”って思いました。あとちょび髭がどういう人かものすごく書き込まれていて、“俺ってそんなキャラクターだったんだ”ってことが毎話満載でした」

 ちょび髭も明石も嫌われないキャラクター。

「そうなんです。だから今はめちゃくちゃ下衆い殺人犯とかやりたいんです。もう少しこのいい感じで行くのもいいと思うんですけど、生き生きと拷問するようなひどい役をすごくやりたいんです」

 そのへんは俳優としての欲求?

「明石のキャラってすごく強いんです。演じている時はそんなに思わなかったんですけど、オンエアを見ると強烈。ただひたすら喋っているだけで普通の人のはずなんですけど、強烈なキャラクターに仕上げていただいているので、逆を張りたいという思いはありますね」

 もともと活躍していた舞台のほうは?

「来年再来年にはやりたいですね。せっかくやるなら好きな、というか自分の演技の幅を広げてくれるような演出家とやりたいです」

 もう一つの顔でもある「赤ペン瀧川」としては?

「最近ヒマなんです(笑)。全然映画を紹介していない。自分のドラマの予告編をたくさん作っています。試写会に行けてないというのも大きいんですが、なんとか時間が作れてもついつい自分の好きな見たいだけの映画を見てしまったりしています。なので今は俳優業が多くなっていますがどっちも楽しいので、赤ペンの仕事ももっとやりたいと思っています」

 はたからも俳優業が順調なのは分かるし、SNSで「台詞覚えが大変」といったことを書いているのでみんな忙しそうに思って頼みにくいのでは?

「そうか! 全然そんなことないんですけど、じゃあ忙しい感じはあまり書かないようにしないと(笑)」

 瀧川はシーズン1の時からコラムニストの吉田潮が「第2の堺雅人」と評価するなど玄人筋の評価も高い。今後の活動にも注目したいところだ。(TOKYO HEADLINE・本吉英人)
『警視庁捜査資料管理室』 (毎週月曜23時〜BSフジで放送中)
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