ベテランと若手が激突!車いすバスケ天皇杯3位決定戦は因縁のリベンジマッチ
ワールドのキャプテン竹内厚志。3位決定戦では14得点を上げ、勝利の立役者となった
ベテラン力で、猛追のワールド
第1クオーターは、パラ神奈川が主導権を握り、6−15とリード。速いトランジションを生かし、攻撃的なプレーを仕掛ける。しかし、ここから猛追するのがワールドの底力。第1クオーターの9点差から、第2クオーターで6点差、第3クオーターでは2点差にまで縮め、リードするパラ神奈川を徐々に射程圏内に収める。
ワールドの選手兼ヘッドコーチの大島朋彦は、「前半は向こうの速いスピードに押されていた。インサイドを取られないように後半ディフェンスで対応していこう、と声がけした」とコメント。この日もワールドの粘り強い守備が、パラ神奈川の躍進を抑える格好となった。
ワールドのキャプテンで、得点源の竹内厚志は、「第2クオーターの終わりから、少しずつワールドの流れになってきた。ディフェンスが頑張って抑えてくれていたので、自分たちの中でもやるべきところはできていた」と分析。
勝負の第4クオーター、一気に勝負をかけたワールドは次々と得点を決め、パラ神奈川を逆転。攻撃面に関して竹内は、「それまでフィニッシュ部分を上手く拾えてなかった。ボールが落ちた時に必ず勝機があるから、カットインしていけと、竹中(久雄)選手には話をしていた。彼がそれを40分やり続けてくれたことが良かった」と分析。リバウンドへの意識を共有し、チーム一丸でたぐり寄せた勝利だった。