TENGAはプレジャー、カルチャー、ヘルスケアをつなげる

男女ともに使用できるスマートバイブリング「SVR」。Tシャツ同様、売上の約17%を占める。同店が決して男性のみから支持されるわけではないことが分かる

“ヘルスケア―プレジャー―カルチャー”を結ぶ、性のハブ「TENGA」



 5000個売れればヒットとされた時代に、100万個を売り上げたTENGAは、瞬く間に業界のトップランナーに上り詰めた。だが、あぐらをかくことなく、視線はさらにその先をとらえている。

「我々が2017年に行った『オナニー国勢調査』(男性2000人を対象)の中で、「性の悩みを誰かに言えますか?」と質問したところ、7割の男性が「言えない」と答えています。笑いのネタとして冗談半分では話せるけど、本当に悩んでいるような真面目な話をできない人が少なくないんですね。「TENGA STORE TOKYO」では、そういった方々に対してもサポートできる場所でありたい」(本井さん)

 まだまだプレジャーに至ることができない人たちがいるとすれば、カルチャーとは異なる視点が必要ではないか――。そんな疑問から、TENGAは、2016年11月にTENGAヘルスケアを設立する。泌尿器科医などと連携し、性機能サポート(主に射精障害の改善)用のオナホールや、妊活サポートのためのサプリメント、精液運搬用保温器などを開発・販売している。

 自分でカンタンに精子を観察できるスマートフォン用精子観察キット「TENGA MEN’S LOUPE」、国内に270万人いると言われている膣内射精障害男性の悩みを解消するべく製造された「メンズトレーニングカップ」といった商品は、「TENGA STORE TOKYO」でも購入することが可能だ。