丸山穂高 衆院議員【今月の“人”】

昨年のニコニコ超会議での丸山氏(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
 日本維新の会の丸山穂高衆院議員が北方領土へのビザなし交流訪問団に同行した際、国後島の宿舎で酒に酔い、元島民の団長を相手に戦争による北方領土奪還の是非を問うなどした。維新の会は5月14日、丸山氏を除名した。維新は丸山氏に議員辞職を促したが、同氏は「言論の自由が危ぶまれる」などと拒否。立憲民主党や日本維新の会など野党6党派は17日、辞職勧告決議案を衆院に共同提出。自民党は当初は非難決議案の提出にとどまったが、その後、丸山氏が国後島の宿舎から夜間外出しようとしたことなど新たな事実が判明したことから6月3日には公明党とともに直ちに進退判断を促す「糾弾決議案」を提示。野党も同調した。

 丸山氏は除名後、ツイッターでロシアに謝罪した維新幹部を批判。20日には辞職勧告決議案について「言論府自体が自らの首を絞めかねない行為だ。(可決されても)絶対に辞めるわけにはいかない」と国会内で記者団を前に議員辞職を改めて否定した。しかし公の場に出たのはこれが最後。24日には体調不良を理由に衆院議院運営委員会の事情聴取を欠席。2カ月の休養が必要との診断書を提出した。ツイッターでは「こちらも相応の反論や弁明を行う」などと息巻いていたのだが…。

 この間、丸山氏については戦争発言以外にも禁止されている夜間外出を強行しようとしたり、「女を買いたい」といった発言をしたなどとさまざまな関係者の発言が報道されている。