最先端カルチャーが広げるエンタメの未来【BEYOND 2020 NEXT FORUM】第1部



 野口氏と水谷氏は実はほぼ同世代。エンターテイメントの原点について、野口氏は「(週刊少年)ジャンプと音ゲー(音楽ゲーム)が好きで、昼間は学校でジャンプを読んで、放課後は毎日ゲームセンターで音ゲーをやるような感じでした」と語り、水谷氏は「ネットゲームが中学生くらいの時に出てきて、夏休みはずっとログインし続けるみたいな生活を送っていました」という。

 同じVtuber事業を展開しながらも、提供するサービスには個性が出ており、野口氏は「これまで1チャンネルに1キャラクターだったVtuberを4キャラクターくらい登場させ、YouTube上でショートアニメという形の作品を作っています。8割程度はアニメーターが動画編集をして、自然な動きに近づけている」と映像そのもののクオリティーにこだわりが。一方の水谷氏は「リアルタイムでモーションキャプチャ(人間などの動きを測定してコンピュータに取り込む技術)をしながら歌ってもらう生放送をしています。チャットやギフト機能を使うと演者さんから反応がある。あと、パーツを選んで組み立て、顔をインカメラで追うと目や口が動く誰でもVtuberになれる機能。そのまま配信ボタンを押せば全世界にバーチャルキャラクターとしてデビューできます」と仮想空間を気軽に利用できるという。