ヨーロッパ企画第39回公演『ギョエー!旧校舎の77不思議』

©楳図かずお/小学館
 年1回のペースで行われるヨーロッパ企画の本公演ツアーの季節がやってきた。

 昨年は結成20周年ということで、代表作の『サマータイムマシン・ブルース』とその続編『サマータイムマシン・ワンスモア』を交互に上演するという豪華版。11都市で2万4000人以上を動員した。

 そんな周年記念の翌年はどういう企画をやるにしてもどうしても“地味感”が出てしまい難しいものなのだが、結成21年目の今年は新境地ともいえる「オカルト」ものに挑戦というファンを裏切らない企画を持ってきた。

 作・演出の上田誠は「そもそも理系で怪異や怪現象へは懐疑的。そういうことが身に降りかかったり、霊的なものにとりつかれたこともない」とのことで、今回は「フィクションと割り切って」作品を仕上げたという。

 チラシのビジュアルも恐怖漫画の巨匠・楳図かずお監修によるイラストを使用するなど、やるとなったら徹底的。

 これまでも「企画性コメディ」といった特殊なシチュエーションの作品を生み出し続けている彼らによる「オカルト青春コメディ」。多分、怖いのが苦手な人でも大丈夫なはず?

 関東地区では東京公演の後、全国を回って9月28日には横浜の関内ホールに戻って来る。
ヨーロッパ企画第39回公演『ギョエー!旧校舎の77不思議』

【日時】8月15日(木)〜25日(日)(開演は平日19時、土13時/18時、日13時。※22日木曜は14時の回あり。火曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)
【会場】本多劇場(下北沢)
【料金】全席指定 前売5000円、当日5500円/学生シート(前売のみ)3000円(入場時要学生証提示)【問い合わせ】サンライズプロモーション東京(TEL:0570-00-3337=全日10〜18時 〔劇団HP〕 http://www.europe-kikaku.com/
【作・演出】上田誠
【音楽】青木慶則【出演】石田剛太、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、本多力/祷キララ、金丸慎太郎、亀島一徳、日下七海、納谷真大