今どきの女子大生事情! SNS疲れ、推しのいる生活、バーチャル中心のJD世界
タピオカはもう古い、何が流行ってるかは分からない?
座談会の最中、女子大生キャピ子から驚きの一言が飛び出した。
キャピ子「ていうか、タピオカ飲むのはもう飽きた。ちょっともう古くねって感じ」
なんと。今年に入ってからもどんどんタピオカ屋は乱立し増えていっているというのに、JDの中ではタピオカはもう古いと。じゃあ普段なに飲んでるの、と聞いたら、
キャピ子「え、水とか」
普通に返された。では実際今JDたちの間で流行っているものはなんなのだろうか。
キャピ子「なんか、特に何が、とかないんです。映えカフェとか、一回行ったらまあもういいかってなるからリピらないし、ゲームとかすぐ飽きる。アプリはどんどん出るから常に今日のアプリとかをチェックしてて、それをテキトーにやったり。音楽何聞く、とかも聞かれると困るんですよね。でも、同年代全員知ってるってなってから数ヶ月経ったら、もう古いなって思う」
彼女いわく、米津玄師もあいみょんも、もう古いという。でも、何が流行っている、みたいな認識を持ってトレンドを追うことはあまりないようだ。若年層のトレンドの息はどんどん短くなっていっているのかもしれない。それこそセミの寿命くらいのスピードで、さまざまなトレンドが生まれ、死んでいくのだ。
SNSを中心に周る仮想世界と、現実とのギャップに悩んでいる若者
若者のトレンドはSNSから発信され、若者は現実と、SNSという仮想現実に住んでいる。トレンドのフォトジェニックなカフェはSNS映えのためだけに訪れ、一度アップしてしまえばもう行くことはない。
疑似恋愛は距離の近い芸能人で十分だ。しかし、だからこそ現実的な出会いを怖がっていて、リアルでの出会いは大きく望んでいない。
自撮りと加工アプリ、インスタ映えでできたSNSでの自分と、現実世界の現実的な自分にギャップがある。行きたいカフェはあるけれど、具体的な将来ビジョンはない。そんな感じだった。
エンタメに溢れた現代で、好きなモノを見つけていくのは簡単になったようで、そうでもない。流行りものはすぐ広がるのでアイデンティがないし、かといって情報に溢れたネットで本当に自分に合うものを探すのは難しい。
ネットはキラキラしているけれど、就活や仕事は大変だ。現実的なことは考えたくない…。このまま行くとSNSと現実の乖離はすすむ一方だ。消費されるトレンドと晩婚化は、いつ止まるのだろうか。
(取材と文・ミクニシオリ)