森口博子、ガンダムへの恩と愛を語る 「人生のターニングポイントには、いつもガンダムがいてくれた」



 押しも押されもせぬ人気バラドルになったが、「バラエティーのイメージが強いため、歌手にピンとこない人も多いと思うんですけど……私の本業は歌手なんです!」と笑うように、あくまで歌手としての活動にこだわりがあったという。
 
 バラエティ番組で認知されるようになると風向きも変わった。1991年、先述した劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』の主題歌をリリースすると、オリコンシングルチャート最高9位に輝くなどスマッシュヒットを記録。全国ツアーや紅白歌合戦出場という念願を果たした。

 「「森口博子って歌手だったんだ」と、今一度認識してもらえるようになって、私の中ではようやくスタートラインに立てたっていう思いでした」。その後の活躍は、周知の通りだろう。

 「ガンダムは、私の人生のターニングポイント全てに変化をもたらしてくれました。私の夢を、すべて叶えてくれた存在ですから一言では言い表せない。デビューした当時は、レコードショップに行っても、アニソンのラックはお店のはじに少しあったくらい。でも今では、アニメやマンガ、アニソンは国境を越えて、さまざなな国から愛されるワールドワイドなカルチャーへと羽ばたいた。その一部に自分がかかわらせて頂いた作品があることは、本当に幸せなことです」

 昨年は、先述した『発表!全ガンダム大投票』で1位に選ばれるだけではなく、シングル『鳥籠の少年』がレコチョク・ジャンル別ウィークリー1位&MVが動画サイト「GYAO!」でデイリー1位に! そして、レコチョクで複数の楽曲が人気の歌手ランキングでも1位に輝くなど、4つの1位を獲得した快挙の年となった。勢いは止まらず、今年8月には、『発表!全ガンダム大投票』のランキング上位10曲を森口さんが全曲カバー&セルフカバーしたアルバム「GUNDAM SONG COVERS」をリリース。8月19日付オリコン週間アルバムランキングで自己最高位の3位にランクインするなど、福岡へ帰らされかけた少女は、いつしかファンが認める“ガンダムの歌姫”になった。

 「昨年、“波が来てる”と母に言ったら、「波に乗せてもらっているのよ。謙虚な姿勢を忘れないように」って言われて。すごく納得してしまいました(笑)。今の私があるのは、皆さんのおかげなんです。

 私も気が付けば50歳を超えてしまいましたけど(笑)、今を生き続けている限り、「今日の自分が一番若い!」って思うようにしています。残りの人生で常に今日が初日だと。私も一時期、仕事もプライベートもうまくいかずに、若いころの自分をうらやむ時期がありました。でも、後悔したり、落ち込むのにも体力って必要じゃないですか!? どうせ同じ体力を使うんだったら、先にあることを楽しむために体力を使った方がいい。そう考えると、「今が一番若い瞬間なんだ」って思えるようになって、物事が心地よく回り始めたんです」

 その上で、「笑顔を忘れずに」とメッセージを送る。

 「笑顔って、お金もかからないし、誰にも迷惑をかけない。笑顔を心がけていると、驚くほど良い事しか起こらなくなりました。笑顔は人生を豊かにする力があることを忘れないでほしいですね」
【番組INFO】

アクティブオーガニック「Be」presents「BeStyle」は、TBSラジオで、毎週土曜午前5時30分~6時にオンエア。radikoでも聴取可。詳しくはHPを参照。
https://www.tbsradio.jp/be/

また、当日の模様は、以下のYoutube「Be Style」チャンネルからも視聴可能。
あなたの「なりたい」が見つかるかも――。
https://www.youtube.com/watch?v=DlacayS5Ir0&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=5XzoB0ujLWg&feature=youtu.be

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