武田鉄矢「はるかにきたもんだ」41年間「赤いきつね」CMキャラでギネス世界記録

「赤いきつねうどん」の持ち方を指南する武田
 CMキャラクターとして長年クリーンなイメージを維持してきた武田。週刊誌に「緑のたぬき」の見出しを見つけ、手に取ると政治家の発言だったためほっとしたこともあるという。「『赤いきつね』のブームは芸能人としては大きくて、どこのコンサートに行っても必ず『赤いきつね』を投げつけるやつがいる(笑)。俺が拾って手にすると大爆笑になるんですよ」とそのインパクトを語る。CM放送の翌年にドラマ「3年B組金八先生」のヒットが重なり、コミカルさとシリアスなイメージのバランスに苦悩し、当時の東洋水産社長に打ち明けたところ「『自分たちの会社がこの商品に関してどれくらい懸命に現場で作り、あなたのイメージを借りて商売を成立させているのか』と、こんこんと説教されて胸を打たれました」。

 その後の活躍はご存じの通りで「マンションを買った時に“きつね御殿”って言われたもんね(笑)」。近年は撮影現場でも最年長だといい、ついスタッフに物申したくなることもあるそう。「商品の握り方とカメラのセンターは自分の勘で分かる。それを若い広告マンから『時計回りに5分(の角度に回転)です』とか言われると、こっちはお前が生まれる前からやってんだって(笑)」と苦笑した。
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