東京国際映画祭ラインアップ発表! 稲垣吾郎主演のコンペ出品作から奇跡の「寅さん」まで注目作めじろ押し
オープニングを飾る『男はつらいよ お帰り 寅さん』の山田洋次監督は「自分でも50年かけて作った映画という気がしています」と語り、これまでの「寅さん」シリーズ49作の中から使用する映像を選び、新撮した映像と融合させた編集作業について「CGで寅さんを作るのか、と言う人もいたが、そういうことはしていません。昔のフィルムでもデジタルリマスターするとニュープリントと違和感がない。そこはデジタルはすばらしいなと思った。黒澤明さんが“映画というのはカットをつなぎ合わせて作るもの、そのカットのつなぎ目に魔法がはたらくんだよ”とおっしゃっていて、今回その魔法を感じました」と、振り返った。
「50年かけたんだな、長生きしてよかったな、と思います」と山田監督。もし渥美清さんがこの映画を見たら、と聞かれると「山田さん、よくやったねとニヤニヤ笑うでしょうね」と笑顔を見せた。
コンペティション部門 国際審査委員長は女優のチャン・ツィイー。期間中は出品作の上映に加え『東京国際ファンタスティック映画祭』が一夜かぎりで復活する「シン・ファンタ/ 復活!? 東京国際ファンタスティック映画祭ナイト』や堀江貴文氏が厳選した日本酒とグルメを味わう「ホリエモン✖️東京国際映画祭 SAKE& GOURMET祭」など多彩なイベントも実施。
「第32回東京国際映画祭は10月28日から11月5日まで六本木ヒルズほかにて開催。
※手塚眞の「塚」は旧漢字