【インタビュー】古川雄輝 WOWOWオリジナルドラマ「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」“トレミー”が主人公に!
いつもは人見知り!?「今回は積極的に」
普段からミステリー小説や映画を目にする機会は?
「多いですね。ミステリーでいうと、最後の5分間にどんでん返しがある映画とかあるじゃないですか。ああいうのが好きです。役者なので、作品をどうしても役者目線で見てしまうところもあるんですが、ミステリーはそういうのも忘れちゃうくらいのめりこめます。そういう意味で選ぶことが多いです。恋愛ものはあまり見ないかもしれません(笑)」
撮影を終えて楽しみにしていることは?
「作品が終わって牛タンを食べに行くことですかね(笑)。焼き肉って撮影期間中はなかなか食べられないんです。どうしても用意していただいたお弁当を食べる機会が多くなってしまうので、自分が選んだものを食べられないというストレスがちょっとあるんですよ。撮影が終わったら食べたいものを食べる、というのは一つの楽しみですね」
“人を拒絶し、関わろうとしない”という役柄だが、自身は人との距離感をどう取る?
「プライベートで会う人やスタッフさんに対してはわりとフランクです。役者さんに対しては人見知りをしたりします(笑)。でも今回SUMIREちゃんがほぼ初めてのドラマ出演ということで、座長として、僕からけっこう話しかけていました。僕にしては珍しいんですが、自分から積極的にコミュニケーションをとりましたね」
もともとの台本にあった「僕の花を咲かせます」というセリフが印象的だそう。俳優としての今後のキャリアで、自身はどんな花を咲かせたい?
「この世界で、花を咲かせられる人はごく一部だと思います。僕は、最終的に納得のいく形で役者人生を終えられたら、と思っています。僕は10年この仕事をしていますが、この仕事を続けられることがどれだけ難しいかを知っています。仕事に恵まれていることに感謝ですね」
「僕は、仕事のことしか考えていないんです」と笑顔を見せる古川。キラキラした見た目や恵まれた才能、あふれるポテンシャルとは裏腹に、演技への情熱と驚くほどの冷静さを兼ね備える。悲しき殺人者を体現し、間違いなく演技の幅を広げた彼は、今後どのように飛躍していくのか。実力派俳優としてさらに羽ばたく姿に期待したい。
(取材・文 丸山裕理)