岡田武史氏が日本サッカー界に「主体的にプレーする自立した選手の育成」を提言
最後はがっちり握手
ヴェンゲル氏「クリエイティビティーを忘れてはいけない」
そして最後にサッカーの未来については岡田氏は「数年前からサッカーは習熟曲線はフラットに近くなってきていると思っている。昔はW杯のたびに劇的な新しい戦術が出てきた。今は出てこない。より早く、より強く、より正確に、になってきている。これはもう少し続くと思っている。もしかしたら、ルールの変更なんかが起こって、新しいサッカーが生まれてくるかもしれない。今のルールの中ではある程度習熟しきって来たかなと思う。オフサイドのルールが変わるといったことがあった時に新しい戦術が生まれてくるのではという気がしている」
ヴェンゲル氏は「サッカーは確かに習熟期なのかもしれない。テクニカルとフィジカルはトップレベルに達している。ただ忘れてはいけないのはクリエイティビティ―ではないか。クリエイティブな創造的なサッカーをする選手が首になったり、ゲームから外されたりということはよく見て来た。フィジカルがあまりにも強くなって、クリエイティブが殺されるというのは非常に残念。サッカーは表現力の芸術であり続けなければならないと思うので、我々監督がしなければいけないのは、そのテクニカル、フィジカルとクリエイティブな面を複合して伝えて、実践してもらうことだと思う」などとそれぞれ話した。