卜部弘嵩が元ラグビー日本代表の木津武士とラグビー特訓敢行【11・24 K-1】

ボールを持ってタックル

4種目のラグビートレーニング


 練習は木津が所属する日野レッドドルフィンズの日野自動車総合グラウンドで行われた。メニューはウォームアップを兼ねた間接視野を広げるトレーニングに始まり、スクラムマシンを使ってのダッシュ、伏せた状態とタックルを繰り返すトレーニング、タックルからボールを受け取ってコンタクトしながらボールを運ぶトレーニング、左右に並んだ相手に交互にボールを持ってぶつかっていくトレーニングなどバリエーションに富んだ4種目。

 このメニューについて木津は「ラグビーはタックルして起き上がって走る、タックルして起き上がって走る……というアクションを80分継続するスポーツなので、今日はそういった動きの練習。K-1ファイターが普段はやらないトレーニングやと思うし、明日は筋肉痛になっていると思います(笑)」と説明した。

 練習を終えた弘嵩は「1日3試合のトーナメントは怪我をするのが当たり前。毎回足が動かなくなったり、どこかが折れたり。その中で勝っていかなきゃいけないもので、ラグビーの選手もどこか怪我をして身体が痛いからといって、試合を放棄することはないと思います。みんな身体が痛くてもすぐに走ってプレーをする。そういう面でメンタルも含めて刺激をもらいました」と初体験のラグビートレーニングから得るものは多かったよう。

 ラグビーワールドカップでは日本代表の“一体感”が大きくクローズアップされた。弘嵩も「リングに立つのは僕一人で、個人競技とチームスポーツは違うものですが、今僕に関わってくれている人たとは僕にパワーをくれています。その気持ちも全部背負って戦いたいです。今回のトーナメントは卜部弘嵩としての集大成ですし、現段階での仕上がりとしては本当に最高の状態だと思います」と周囲の支えを力にしてトーナメントに臨むつもりだ。