長期化する香港デモ。在日香港人が記者会見で「海外からの関心」訴え

写真左・日本での「香港応援活動」について語るペイさん。感謝を伝えたいという。
日本の警察に感謝

今年6月から都内を中心に10を超える集会やデモ行進など「香港応援活動」を続けるラムさんら。10月13日のデモには在日香港人や日本人、台湾人など約1200人が日比谷公園に集結。日本での活動では感謝を伝えたいと話す。出席者の男性・ペイさんは「日本でのデモの申請自体は難しくなく、警察の方も全体的に協力してくれました。私達が香港警察に失望している中、これが本来の警察のあるべき姿だなと思いました。温かく見守ってくださる日本の皆さんに感謝しています」と胸の内を明かした。

世界の関心が力になる

会の終わりには「日本人に伝えたいこと」というテーマも。女性出席者のラーさんは、現在も続く香港理工大学での警察と学生による衝突に触れ、「香港はいま深刻な状況にあります。状況がエスカレートするなか、皆さんの関心が力になります」と語った。記者から具体的にどんな行動が必要か問われると、日本政府には「香港への渡航危険レベルを引き上げることです。旅行やビジネスの繋がりが深い日本と香港。危険レベルの引き上げによって経済面で香港政府にプレッシャーをかけられるのではないか」と考えを語った。

また、ニュースを目にする一般の人々に対しては「協力の仕方は沢山あります。活動に参加して香港を応援していただいたり、SNSやネットニュースのコメントなどで関心を寄せてほしい。世界から応援していますよというメッセージが、戦っている仲間にとって力になると思う」と訴えた。


(文・丸山裕理)
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