【インタビュー】小芝風花「東京で大地震が起こる、その本当の“怖さ”を感じました」
現実に想定されている被害が次々と起こる物語に「台本を読んでいて恐怖で涙するという初めての経験をしました」と小芝。
「何重にも対策がとられていて、起こるはずはない、と言われていたことや予測していなかったことが次々と起きて、どうしたら助かるのかすっかり分からなくなってしまい、怖くて涙があふれました。台本を読みながらふと窓の外に目をやると東京のキラキラした夜景が見えて、この景色が一変したらどうなるんだろうと思うと、また怖くて。フィクションであるドラマの物語と、30年以内に起こるといわれているリアル、パラレルの世界を行き来しているような感覚に陥りました。読み終わった後、すぐに家族と東京に直下地震が来たら…ということを話し合いました。プレッシャーは感じましたが、災害の多いこの国でこういった作品に携わることは大きな意味があると思い、出演を決意しました」
本作で小芝が演じるのは、消息不明となったメインキャスターの代わりを務める新人アナウンサー倉石美香。
「NHKで毎晩行っている緊急報道の訓練を見学させていただいたんですが、あまりのリアルさに、プレッシャーと恐怖がのしかかってきて泣いてしまったんですよね。でも、訓練を見学させていただいて本当に良かったと思っています。台本を読むのと、実際にアナウンサーの方々が読み上げているのを聞くのとでは、実感するショックもまったく違いましたし、何より報道の現場に携わる方々の、1人でも多くの人を救うんだという熱意を感じて私自身、意識が大きく変わりました」