【インタビュー】朝倉海 格闘技界に最大の衝撃を与えた男が令和元年を締めくくる
「家で一人でゆっくりするという時間は全くない。逆に楽しい。充実している」
8月の堀口戦後の会見では、作戦や堀口のクセといったことまできっちり答えたうえで「まだ作戦はあるから大丈夫」と話していた。再戦が濃厚な相手のクセや作戦を堂々と喋ることは相手にプレッシャーをかけることになるし、陽動作戦にもなる。
「いろいろと考えたうえで喋っていますよね。もうそこから試合は始まっていますから。でもそういうところでは嘘はつかないです」
上京して約2年。東京の生活は楽しめている?
「楽しんでいますよ。最初のうちはこちらに友達はいなかったんですけど、最近は増えてきていますし、地元の友達も結構頻繁に来てくれる。今はとても楽しいですね」
現在26歳だが、一般的なその世代の楽しみ方とはちょっと違いそう。
「そうですね。クラブに行ったりとかキャバクラに行ったりというのは全然好きじゃないし、面白いとも思わないので全く行かないです。お酒は試合の1カ月前からは絶対に飲まないです。気持ち的にもだし、スタミナも落ちますので。その代わり試合が終わったらメリハリをつけることも大事だと思っているので、友達と飲んだりというのはよくあります。試合がない時は週2回とか飲んだりしますよ」
現在ユーチューバーとしても活躍中。編集にも関わっている?
「基本的には編集作業は専門で友達がやってくれていて、編集する前にこうしようという話をして、出来上がったものを見て修正は入れることはあります。撮影にはそんなに時間はかからないんですが、編集はかかりますよね。でもそれで練習時間を削るということはしたくないので、休日をユーチューブに関連した作業に充てています」
では純粋な休日はないということ?
「家で一人でゆっくりするという時間は全くないですね」
そういう時間がなくても大丈夫?
「逆に楽しいです。充実しているし」
堀口戦での勝利以降、メディアへの露出や格闘技メディア以外の取材も増え、今まで会ったことのない人たちと話をすることも増えた。
「刺激的というか、いい経験をさせてもらっているなとは感じています。メディアに一緒に出させていただくような人は、やっぱり各分野で何かを極めている人じゃないですか。そういう人には尊敬できるところがありますし、学べるところがたくさんあります。同世代で他のスポーツで活躍している友達もいて、そういう人たちのストイックなトレーニングの話や自分のやっているスポーツに対する考え方なんかを聞くと刺激になります。特に同世代の選手からはそういう話を聞くと“俺も頑張らなきゃ”という気持ちになりますね」