2020年は外国人との出会いの宝庫? 国際恋愛経験者にメリットを聞いてみた
国際恋愛真っ只中な女子たちにインタビュー
今回、国際恋愛について語ってもらったのは都内近郊に住む14人の女子たちだ。この国際恋愛女子による女子会は、定期的に日本全国で国際恋愛の悩みやノロケを共有すために開かれている。女子会に出席するメンバーは、国際恋愛についてこのように語る。
「昔より、国際恋愛に対する偏見はなくなっていると思います。女子会で話を聞いても、家族にも認めてもらっている人も多いです。私自身国際恋愛をしていますが、日本人の彼よりも長く交際が続いている人も多いです」
女子会に出席する人たちは、「国内恋愛より、国際恋愛の方が性に合っていた」と口々に語る。国際恋愛、と一口で聞くとハードルが高く感じる人も多いだろう。今回はその良さやメリットを、女子たちにたっぷりノロケてもらった。
出会いがカジュアルでも、密にやり取りしてくれた
フランス人、アメリカ人にオーストラリア人、サウジアラビア人……女子会に集まっている女子たちは、さまざまな国籍の人たちと国際恋愛している。
「留学していたことがあるのでわかるけど、海外の人たちは本当に偶然の出会いに対して前向きです。私は今の彼と出会ったのは海外での旅行中でしたが、国籍も住んでいる国も違うのに、すごくひたむきに私に愛を伝えてくれました。
日本には”察する”文化が根強くあって、言いたいことを言わない人も多いけれど、海外の人たちは素直に気持ちをぶつけてくれます。だからこそ、愛が芽生えるのも早いし、たとえ 遠距離恋愛になったりしても、言葉で愛情表現してくれるから不安がありません。同じ国籍の彼と付き合った時より、すっごく安心して交際しています」
愛情表現の豊かさで、国際恋愛をしてから自己肯定感が上がった、という人も多かった。
その他、アプリやネットを通じて国際恋愛を始めたという人も多かった。
「私はTinderで今の彼と出会いました。ラグビーのワールドカップの時などは、マッチングアプリにも海外の人が増えます。欧米では日本よりもだいぶ昔からマッチングアプリが普及していて、ネット出会いでの結婚や交際もすごく多いので、日本人よりも真面目にというか、密にやり取りしてくれる人が多いです。外国人なのに、日本でマッチングアプリを使っているってことは、日本人の女性とも交流したい、交際したいと思っている人たちということ。英語の勉強にもなるし、まずはメッセージでも、気軽に始めてみるのでいいと思います。実際私も、そういう気軽な気持ちから出会った彼と交際しているので(笑)」
マッチングアプリの他に、言語交換SNSの「ハロートーク」などから交際に発展している人も多くいた。英語会話の勉強を兼ねて、という気持ちなら、ハードルの高い国際交流も気軽に始めることができそうだ。
文化の壁があっても、結局は人と人との交流
国際恋愛している人たちは、恋人と英語で交流している人が多かった。
「でも、日本語もちょっと分かるっていう人もけっこう多いですよ。私の彼はアニメが大好きなので、日本のことも大好きなんですけど、アニメや漫画から日本に興味を持って、日本語を勉強している外国人も多いです。会って話している時は、言語の壁ってそんなに感じないんじゃないかな。例えば、オリンピックの観戦で出会った相手だったら、やっぱりスポーツ観戦ってボディランゲージだから、言葉が通じなくても気持ちは伝わるし。日本人は英語をしゃべるのが苦手な人が多いけど、リスニングはけっこうできる人が多いと思うんです。簡単な日常会話とかなら、意外と理解できるものが多いし、相手も単語の会話でもけっこう分かってくれますよ。だから、お互いがお互いに興味を持ち合っていたら、きっと言葉の壁はそんなに重要じゃないはずです」
文化や言葉の違いはあるものの、結局は「人と人」だし、国籍で割り切れるものなんてない。パーソナリティが合えば、国籍が違っても愛は生まれる……国際恋愛をする人々は、そんなふうに感じているようだ。
今まで日本ではいい恋に巡り合えなかった人も、来年はもしかしたら運命の恋に巡り会えるかもしれない。それがたとえ国籍の違う相手だったとしても、コミュニケーションのツール(言語)が変わるだけだ。
スポーツバーでの観戦や道を聞かれれることなど、東京では外国人との交流も増えるだろう。そんな時に、「国籍違うし」と思わずに、偶然の出会いを大切にできたら……新しい恋がやってくるのかもしれない。
(取材と文、イラスト・ミクニシオリ)