香港を愛する名優が“片隅”を描いた映画に無償出演した理由
撮影・高畠翼
「以前はよく、香港の街をぶらぶらしていたよ。最近はしてないけどね」と気さくに笑う香港映画界の名優アンソニー・ウォン。車いす生活を送る孤独な男と、厳しい現実に写真家への夢をあきらめかけていた若いフィリピン人家政婦が心を通わせていく様子を丁寧につづった映画『淪落の人』では主人公チョンウィンを演じ、数々の映画祭で絶賛された。
実は今回、本作がデビュー作の新人監督オリヴァー・チャンからのオファーを受けなんと無償出演。
「最初に話を聞いたときは、こんな映画を誰が見るのかなと思ったよ(笑)。有名監督でもないし商業映画としてウケる脚本でもない。ジャッキー・チェンやチョウ・ユンファもいない、へんな“オジサン”がいるだけ(笑)。そんなに資金がある状況ではなさそうだったし、僕のギャラはいいよ、って言ったんだ。オリヴァーの誠意を感じたから。まあ監督としてはまだ青臭いけど(笑)。でも僕はあくまで俳優だから、部屋の内装で例えるなら仕上げのペンキ塗りをするだけ。監督が壁を真っ黒に塗りたいというならそうするしかない。でも、そういう部屋も悪くはないと思うんだ」
実は今回、本作がデビュー作の新人監督オリヴァー・チャンからのオファーを受けなんと無償出演。
「最初に話を聞いたときは、こんな映画を誰が見るのかなと思ったよ(笑)。有名監督でもないし商業映画としてウケる脚本でもない。ジャッキー・チェンやチョウ・ユンファもいない、へんな“オジサン”がいるだけ(笑)。そんなに資金がある状況ではなさそうだったし、僕のギャラはいいよ、って言ったんだ。オリヴァーの誠意を感じたから。まあ監督としてはまだ青臭いけど(笑)。でも僕はあくまで俳優だから、部屋の内装で例えるなら仕上げのペンキ塗りをするだけ。監督が壁を真っ黒に塗りたいというならそうするしかない。でも、そういう部屋も悪くはないと思うんだ」