世界初の“2度目のパラリンピック” 東京パラはここに注目!

最先端の車いすレーサー「WF01TR」(写真:SportsPressJP/アフロ)

ジャパン・テクノロジーはここまで来た!車いすレーサーの凄さ


 一度は現役を引退し、再び戻ってきた選手もいる。パラ陸上の伊藤智也は2012年のロンドン大会を最後に一度は陸上界を退いた。だが56歳となる東京大会で、2大会ぶりにパラリンピックの舞台に帰ってきた。彼を再びトラックに呼び戻したのは、最新の車いすレーサー。最先端の医療・福祉製品を開発するメーカーとタッグを組み、新型レーサーの共同開発に着手。2017年に現役復帰し、昨年ドバイで行われた世界選手権では銀メダルを獲得するなど調子は上々。最新レーサーによってトラック競技で求められる短時間での加速力や、コーナーを曲がる際の漕ぎの乱れを改善し、より速く、より安定した走りに手応えをつかみつつある。ジャパン・テクノロジーを味方につけ、再起の車いすレーサーが国立競技場のトラックを疾走する。