草彅剛が主演舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』に「僕らにしかできない作品」
公開稽古前の囲み取材での白井氏(左)と草彅
演出の白井氏「時代を映す鏡として意味のある作品になっていると思う」
また演出を務めた白井氏は草彅について「一昨年にやった後、すぐに“もう一度やりたい”と思って、この企画を考えたので、こうやって再会できてすごくうれしい。(この役は)人をひきつけ、巻き込んでいく力が必要な独裁者。(草彅は)それに即した、人をひきつけるすごくチャーミングな面をお持ちなので、そこがこの役どころにあっているのではと思う。最後はすごく怖いマフィアのボスになっていくところが僕としては一番見たかったところですし、そこを体現してもらえているのでうれしい。チャーミングなところから怖い草彅さんを見ていただけるのが楽しみ」などと話した。
作品はヒトラーの生涯をなぞったものなのだが、どこかしら現在の日本に通じるところも感じさせるもの。白井氏は「世の中に危ない空気が流れる中で、この作品が時代を映す鏡として、意味のある作品になっていると思う。それを草彅さんという稀有な才能の方にやっていただけることが非常にうれしいですし、たくさんの方に見てもらえるのがうれしいと思っている」と話した。
1月11日に初日を迎え、2月2日までKAAT 神奈川芸術劇場〈ホール〉で上演される。