八木将康「劇団EXILEも『アベンジャーズ』みたいなチームになりたい」



ーー久しぶりの9人が揃う稽古場はいかがですか?

 やっぱり他での稽古とはまったく違いますね。本当のホームなので、本当に自由。間違えたことをやってもみんなが笑ってくれるし、こうした方がいいんじゃないっていうのも言いやすい。そんな環境なので、キャラクターも、作品も、どんどん良くなっていくと思います。今回の劇団EXILE公演というのは、今まで個々に活動して培ってきたものをいったん集めて爆発させようというもの。僕も、今までやってきたことを信じて、こういう武器を身に着けてたぜってみんなに見せたいですね。

ーー演出の川本成さんとの稽古は楽しんでいますか?

僕らの意見を取り入れてくださいますし、なるさん自体もいろんなアイデアをもってきてくれますし、もう、劇団EXILEの10人目のメンバーです。9人でアイデア出しながらっていうのがあったんですけど、そこになるさんが入ることによっていい化学反応が発生しているというか、ぐっと密なものになって、劇団EXILEの作品をよくしようっていうチーム感は強くなっています。

ーー稽古に入った今、改めてこの作品の見どころはなんだと思いますか?

カヤガヤワチャワチャ何をやっているんだろうという見方をする方もいるかもしれないですが、そのガヤガヤワチャワチャには理由がある、ストーリーがあるってところかなあと思います。

ーー自分のキャラクターの見どころになるとどうですか?

クスッとできます。クスッとしていただきたいなあ~。鈴木(伸之)君がめちゃくちゃ言うんですよ。“将康さんお願いしますね、将康さんにかかってますよ”って(笑)。…本当に頑張らないとなあ……。

ーー以前、小野塚勇人さんと一緒に出演したラジオ『JAPAN MOVE UP』(12月21放送、TOKYO FM)で、それぞれの役どころを『アベンジャーズ』のキャラクターに例えられていましたね。小野塚さんが八木さんはハルクだと。

『アベンジャーズ』って全員が主人公。主人公たちが集まったオールスターです。劇団EXILEも『アベンジャーズ』みたいなチームになりたいねっていうのはあります。

ーーさて、八木さんが「演じる」うえで大切にしていることはなんですか?

「自分だったらどうするか」考えることです。演じるのであっても、自分とはあまりかけ離れたことはしないようにしているんです。無理しちゃうと、例えば今回の作品にしてみれば、キャラクターとして見えなくなってしまう。僕の場合は、演じる=なりきる、とは違うと考えています。

ーーさて、2020年。どんな年にしましょうか。

八木将康ってこういう役者だよね、こういうキャラクター似合うよねていうのを明確にしたいと思っていて、そのためにはもっと爆発が必要。だから、どんな役にもチャレンジして、たくさんの作品に出させていただければと思っています。それと、Crazy四角形として歌手活動もしているので、そこも広げていきたいと思います。

やぎ・まさやす……劇団EXILEのメンバー。舞台や映像作品に多数出演、出演作に「HiGH&LOW」シリーズ、ドラマ『妖怪!百鬼夜高等学校』、映画『jam』などがある。また、「CRAZY四角形」として音楽活動も展開している。2020年は劇団EXILE公演『勇者のために鐘は鳴る』、朗読劇BOOK ACT『芸人交換日記』、タクフェス 春のコメディ祭!『仏の顔も笑うまで』と出演作が控える。映画『癒しのこころみ~自分を好きになる方法~』も2020年夏公開予定。1987年8月28日生まれ。北海道出身。

劇団EXILE『勇者のために鐘は鳴る』
●東京公演 
1月24日(金)~2月2日(日)
TBS 赤坂ACTシアター
●大阪公演 
2月13日(木)~2月16日(日)
梅田芸術劇場メインホール
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