やっぱり赤ちゃんも“ゾウ”っぽい! ゾウギンザメの赤ちゃんがサンシャイン水族館で日本初ふ化成功

現在はバックヤードで飼育中。公開が楽しみ
 昨年5月に、メスのうち1個体の産卵が確認され、その後も次々と産卵、合計18個の卵を産卵。同館では、ゾウギンザメの生息地であるオーストラリア南部の水温を参考に飼育水温を12度と15度の2パターンに分け、リスク分散および発育の速度を比較しながら育成。5日に1回のペースで胚発生、心拍の有無を調べるためエコー検査を実施しながら経過を見守ってきた。

 15度で管理していた卵については、胚発生の観察は見られたものの、10月中旬までにすべて胚発生が止まっていることを確認。12度で管理していた卵のうち2個が今回ふ化。さらに3個の卵をバックヤードで飼育中(1月30日時点)。

 産卵したゾウギンザメは同館搬入前には1年以上オス個体との混泳がない状態だったといい、過去の交尾で得た精子を長期間体内に保管していたものを使って受精したか、単為発生(交尾をせずに繁殖する)の可能性があると考えられるとのこと。