美しき新ホラークイーン! 三吉彩花が語るホラーの「愉しみ」。
三吉が演じる主人公・森田奏は、病院に勤める臨床心理士。ところがあることを機に奏の周辺で不審な出来事が起こり始める。それらの共通点は心霊スポットの犬鳴トンネル。すべての謎を突き止めるため、奏はトンネルの先にあるという犬鳴村に向かうが…。
「本作の見どころの1つとして、都市伝説をモチーフとしながらも、そこに家族のつながりや家、血筋という、自分につながる謎を解き明かしていくという伏線があって、それが、誰が見ても考えさせられるような見ごたえにつながっているのではないかなと思います。清水監督とも、家族とのシーンはとくに大切に撮りましょうという話をしていましたので、ただ怖いというだけでなく、親から子へ受け継がれていく命、人生の物語が描かれている作品になっていると思います」
映画館で絶叫を楽しんだ後も、いろいろな思いを巡らせることができる一本。
「ジャパニーズホラーって、家とか路地とか病院とか、日常が舞台になっているから、家に帰った後でも怖くなってしまいますよね。私は家で猫を飼っていて、一番の癒やしになっています。でもたまに、何もない部屋の隅をじっと見上げてたりするのでドキッとします(笑)。動物って人が感じないものを感じ取ることができるから、一番身近でミステリアスな存在だといえるのかも。この映画では“犬”が重要な謎にかかわってくるのですが、最後に明かされる謎も楽しみにして頂ければ!」
明るくキュートなミュージカルヒロインから一転、謎と恐怖に翻弄される美しきホラーヒロインへ。今年はさらに主演映画や舞台も控える三吉彩花だけに、本作だけで見せる姿は見逃せない!
(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)