7つの世界初を達成し帰還中の「はやぶさ2」リーダー、応援に「泣きそうになるほどうれしかった」

JAXA 宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロダクトマネージャの津田雄一氏
 第2部ではJAXA 宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロダクトマネージャの津田雄一氏と、はやぶさ初号機の運用などに携わったNEC 社会基盤ビジネスユニット 宇宙システム事業部マネージャ小湊隆氏が登壇。津田氏は「リュウグウでの挑戦がことごとくうまくいき“7つの世界初”という予想以上の成果が出た」と話し「大きく分けると3つ。探査ロボットを4台展開し地表探査をしたこと、精度60センチメートルで2回タッチダウンをしたこと、そして直径10メートルの人工クレーターを開けて地下の物質をさらけ出して星のかけらを採取したこと、どれも世界初の成果となります」と手ごたえを語った。また、初号機と比べて順調ぶりが指摘されると「本当はすごく苦労しています(笑)。アメリカのあるアンテナが天候不良で使えなくなり、このままでははやぶさ2の電波が途絶える、急きょ別の大陸にあるアンテナを探さないと、あと5分で中止という、けっこう緊迫の状況に陥ったことも何度かあります」と舞台裏を明かした。