軍司泰斗が武居を苦しめた男からダウンを奪って判定勝ち【2・24 Krush.111】

復帰後2連勝となった軍司(撮影・小林郁人)

危なげない勝利にも判定勝ちには満足せず


 3Rに入ってスリヤンレックがパンチで前に出ると、軍司も応戦。ここでも軍司の左フックが炸裂するが、タフなスリヤンレックは倒れない。

 苦しくなったスリヤンレックは組み付く場面が増え、首相撲から軍司を投げてしまい口頭注意が与えられる。再開後、打ち合う2人だが、パンチの威力は軍司が上。軍司がパンチの連打を打ち込むとスリヤンレックが体をくの字にして背中を見せ、ロープまで下がると、そこに軍司が飛びヒザ。動きが止まったスリヤンレックにレフェリーがスタンディングダウンを宣告する。

 再開後も軍司の左フックでスリヤンレックがぐらつき、コーナーに寄りかかったところで軍司がラッシュをかけるがやはりタフなスリヤンレックを倒し切ることはできず。しかし3-0の判定で軍司が難敵を下した。
 
 スリヤンレックは昨年12月のK-1名古屋大会で武居由樹と対戦し、1、2Rに計3度のダウンを奪われたものの、持ち前の打たれ強さで持ちこたえ、3Rには逆に武居を追い込む場面も作るなど、強烈な印象を残した選手。

 かねてから「負けた選手と戦いたい」と話す軍司にとっては大きなアピールとなる勝利であったが、本人は試合後の会見で「KOで勝ってたらインパクト残してたと思うんですけど、反応は薄いかなっていうのはあります」と判定勝ちという結果には満足せず。しかし「タイ人からダウンを取って勝ったんで。次は負けた相手とやりたいので、しっかりそこまでいけるように努力するんで応援よろしくお願いします」と話した。