軍司泰斗が武居を苦しめた男からダウンを奪って判定勝ち【2・24 Krush.111】

パヤーフォンの強烈な右ミドル(撮影・小林郁人)

女子アトム級はパヤーフォンがMOEを圧倒


 第5試合ではパヤーフォン・アユタヤファイトジムvs MOEの女子アトム級の一戦が行われた。

 パヤーフォンは昨年10月、Krush女子アトム級王者・高梨knuckle美穂に挑戦し敗れはしたものの、延長にもつれ込む接戦を繰り広げた。

 現役女子高生ファイターのMOEは昨年11月、元プロボクシング世界王者の山田真子に判定負けを喫して以来の試合となる。

 試合は1R序盤からパヤーフォンが強烈なミドルキックを連発しMOEを追い込んでいく。MOEもパンチで反撃するが、パヤーフォンの圧力にじりじりと下がらされる展開に。パヤーフォンはミドルの合間にパンチを顔面にまとめるなど多彩な攻めでMOEを圧倒。

 ラウンド終盤、パヤーフォンが左ミドルからの右フックでダウンを奪う。立ち上がったMOEをロープに詰めパンチの連打を放つパヤーフォン。しかしMOEも鼻血を流しながらもパンチを打ち返し反撃を見せる。

 2Rもパヤーフォンの左ミドルは止まらない。MOEがパンチの連打で反撃するとパヤーフォンもパンチで応戦。MOEは再び鼻血を噴き出しながらのファイトとなる。MOEのパンチにパヤーフォンは前蹴りで距離を取ると、今度はプレッシャーをかけMOEをロープに詰めると左ミドルの連打から右フックという1Rにダウンを奪ったコンビネーションを見せる。パヤーフォンはその後もミドルキックとパンチでMOEを追い込んでいく。MOEの反撃は単発に終わりパヤーフォンを止められない。

 3Rに入ると後がないMOEがパンチで前に出るが、パヤーフォンは強烈なミドル一発でMOEの前進を止めると、またも左ミドルに右ローでMOEを追い込んでいく。手数が減ったMOEだったが、パヤーフォンも深追いはせず、ラウンド終了。

 ジャッジ2人が30-26、1人が30-27をつけパヤーフォンが3-0の判定勝ちを収めた。