広島県の注目エリア「きてみて三原」ゆるっと瀬戸内の食・絶景・アートの旅③

毎年2月の第2日曜日を含む前3日間で開催される「三原神明市」
 今回の旅は偶然2月の「三原神明市」の開催日(毎年2月の第2日曜日を含む前3日間)。「神明祭」とは伊勢神宮をまつるお祭りで、地元の人は「神明さん」と呼んで親しんでいる。「三原神明市」では高さ3.9m、重さ500kgの「日本一の大だるま」が飾られ、約500の露店や植木市、ダルマ市で大賑わい。「大だるま」の先にある極楽寺には、境内に7000体のだるまが所蔵される「青山コレクション達磨記念堂」があり、「三原神明市」の開催に合わせ二年に一度だけ一般公開しているのだとか。そのほかにも5月の「三原さつき祭り」や8月の「三原やっさ祭り」、11月の「三原浮城まつり」など、三原市では年間を通してさまざまなお祭りが催されている。

 そして、極楽寺からJR三原駅に戻る途中にある「醉心 山根本店」は、1860年創業で現在は三原市唯一の蔵元。三原といえば「万葉集」に「吉備の酒」として詠まれたことをはじめ、その昔は水がきれいで温暖、海運の便が良い古くからの酒処として知られる。当日は「三原神明市」があってお酒の試飲や購入はできなかったが、1970年の大阪万博のために製造した50mlサイズのミニチュア酒瓶など、貴重な資料の数々を見学できた。

「醉心 山根本店」
【住所】広島県三原市東町1-5-58
【料金】見学無料
【営業時間】9〜17時 ※見学可能時間は要問い合わせ(要事前予約、所要時間約1時間)
【定休日】土・日・祝日、お盆、年末年始、繁忙期(平日限定)
【問い合わせ】0848-62-3251
【URL】http://www.suishinsake.co.jp/

「醉心 山根本店」の蔵には貴重な資料がいっぱい