「ただの破壊行動と言う人もいるが…」バンクシーの大規模個展プロデューサーが魅力を解説

〈ケイト・モス〉シリーズとナチケビア氏
 またナチケビア氏は「とあるイギリス紙で、バンクシーの作品はただのヴァンダリズム(破壊行動)であって価値はない、とする記事があり、そこから“天才か、反逆児か”というタイトルを付けました。われわれは当然、彼は天才だと思っているわけですが、その判断はみなさんそれぞれに委ねたいと思います」と、展覧会をアピールした。

 会場には、オークションにかけられ1億5000万円で落札直後に、バンクシー自身が額縁に仕掛けていたシュレッダーで下半分が裁断され物議をかもした「少女と風船」(別エディション)や、ケイト・モスの新婚旅行中、バンクシーからの結婚祝いとして、ケイト当人も知らぬ間に彼女の自宅のバスルームに置かれていたという〈ケイト・モス〉シリーズなど、バンクシーならではのユニークな逸話で知られる有名な作品も数多く展示されている。

『バンクシー展 天才か反逆者か』は3月15日から9月27日まで、アソビル(横浜市西区)にて開催。