【インタビュー】市原隼人「目の前にいるお客様に最高の楽しさを直接届けたい」
――本作の稽古を重ねて得た新たな“気づき”は?
女性が恋している時ってこんな複雑なんだというのを感じています。僕が演じる吉田は、ヒロイン・いちこの脳内にいる議長という役どころなんですが、とにかく優柔不断で決められない。ネガティブ思考もあれば、ポジティブ思考もあって、過去のいろんな恋愛の経験も踏まえた上でそこからまたどうしようか考えだす。一歩前に進んだと思っても、それを乗り越えたらまた新しい壁が立ちはだかる。でも、そういうのもひっくるめて女性って一生懸命生きているんだなって。あと、やっぱり女性って自分の中で答えはもう出ているのに、最後の“後押し”が欲しくてあえて誰かに聞いているんだなと勉強になりました(笑)。
――カンパニーの雰囲気はいかがですか?
今回は、いろんなジャンルの方が集結した特殊な現場。でもそんな多ジャンルの人が集まるのって本当にすごいことだし、だからこそ舞台でやる意味があると考えています。