武尊が前日のリング上での発言の主旨を語る【K-1】

林の“隕石パンチ”で左目の上をはらしたまま会見場に現れた朝久泰央

朝久泰央「レオナ選手は裏では自分から逃げている」


 このレオナの発言に噛みついたのが直後に会見した朝久泰央(朝久道場)。朝久は新型コロナウイルスの影響などで来日不能となったキム・フォーク(スウェーデン)に代わり、急きょK-1 WORLD GPライト級王者の林健太と対戦。ダウンを奪ったうえで判定勝ちを収めた。

 朝久は「試合は楽しかった。今まで戦ってきた選手とはけた違いのパンチ力だった。背負っているものを感じたし、K-1王者は強いと感じた。K-1王者だからというよりも林健太選手だからこその驚異的な強さだったと思った」と試合を振り返った。

 この勝利でライト級のタイトルコンテンダーに一気に浮上したのだが、朝久は現在はスーパー・フェザー級で戦っており「まだライト級でキャリアを積んでいるわけではないし、すぐに再戦というのも林選手の状態もあると思うので」と消極的。

 しかし「レオナ選手が“Krushでは相手がいない”と言っていたが、公ではああいうふうに言って、裏ではいろいろ理由をつけて逃げてばかりだと思うのでどうかなと思う。60kgはK-1では武尊選手が引っ張っているが、それ以外でははっきり言って相手になる選手はいないと思っている」などと突如、レオナの発言に異を唱えた。

 朝久はレオナには2017年、2019年と2回負けているのだが「僕はずっと成長し続けていると思っている。過去の勝利をいつまで引きずっているのか。60kgの他の選手も、やってもいいと言っていながら試合直前になると、なしになったりという感じばかり。本当に強い奴を決める戦いになっていないというのが自分の考え」とも語った。

 とは言うものの「レオナ選手にそこまでこだわっていない」と今回の林戦での勝利をもってしてレオナ戦をアピールするつもりも特にはないよう。ただ「(レオナは)“石の拳”とか言われているが、林選手のパンチは隕石のようなパンチだった。まあ、隕石に打たれたことがないんで分からないんですけど(笑)。それくらい強かった」と最後までレオナには辛辣な言葉を投げ続けた。
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