森喜朗組織委会長が「かつてない挑戦」に選手にも協力呼びかけ
本部長を務める組織委の武藤敏郎事務総長
組織委にも「上から目線ではなく、むしろ下からという姿勢で」と要望
今後はさまざまな関係者の協力が必要不可欠であることから、組織委の面々には「上から目線ではなく、むしろ下から。“どうぞよろしくお願いします。ついてきてください”という姿勢でやっていくのが肝要だと思う。多くの皆さんの共感を得られるように一段と努力願いたいということをお願い申し上げる次第」と続けた。
また選手たちにも「またマスコミに叩かれるかもしれないけど」と前置きしながらも「アスリートの考えを無視して我々は行動できるわけではない。しかしアスリートの皆さんも“我々が主役なんだ”という自意識過剰でもいかんと思う。この難局を一緒になってアスリートの諸君が乗り切ることによって、世界から大きな評価を得る体験ができるんだろうと思っている」などと選手の協力にも期待した。もっとも森会長は「選手によってはさらに難しい過酷な条件にさらされるということになるんでしょうが」と気遣いを見せた。
武藤氏は「オリンピック史上誰も経験したことのない、延期という仕事に立ち向かわないといけない」としたうえで会場、追加経費、各所との契約問題など解決すべき問題を挙げ「日程を早く決めないと前に進めない」と延期期日の決定を喫緊の課題として「時間との勝負にもなる」と決意を述べた。