森喜朗組織委会長が「かつてない挑戦」に選手にも協力呼びかけ
ブリーフィングでこの日発足した「新たな出発 東京2020大会実施本部」について説明する組織委の中村英正GDO
「まずは日程と場所を固めること」
会議後のブリーフィングには中村英正ゲームズ・デリバリー・オフィサー(GDO)が出席。
本部の名称については森会長が「気分一新で前向きな名前のほうがいいのでは」と数ある候補の中から直前に決定したと話した。
今後の本部の活動については「具体論はこれから。先週の日曜に、IOCの理事会の前に森会長とバッハ会長の会談があり、“4週間かけて延長を含めて検討しよう”と言っていて、その後に火曜に決まった。延期になったときに何が必要かという問題は4週間の間に同時平行的に洗い出していこうと事務局としては事務的には考えていたが、急きょそのベースが抜け落ちて、火曜日から臨戦態勢になった。具体的な課題については急に出てくるものとは思っていない、これからだと思っている」などとここ数日の経緯を説明した。
そして改めて「まずは日程と場所を固めること」と話し「場所は相手側の都合もあるのできちんと説明して、お願いしてコンセンサスを得ることが必要だが、そこがまず第一。しかしそれが決まるまでは何もしないというわけではなく、その間もいろいろな課題があると思うので、各局ではそういうことを洗い出して、“いつ・どこで”が決まったときにきちんとした青写真ができるような準備は進めていこうということ」とした。
日程決定のプロセスについては、新型コロナウイルスの終息の時期、会場の問題、他の世界的なスポーツイベントの開催スケジュールとの兼ね合いといったさまざまな要素があるのだが、中村氏は「A方式、B方式とかではない。AもBも大事」と総合的かつ並行して判断したうえでの決定になるよう。
また「一番大事なのはいつどこで。どこでは白紙であれば困るが、すでに会場は決まっていた。そこで“来年、お願いします”という時には“いつですか?”と聞かれる。具体的な話を入るためには、まず日程だと思っている」。新たな日程についてのプランの作成や決定については「組織委員会だけで決められるものではないし、決めるものでもない」とも話した。
新型コロナウイルス対策については「先週までは7月24日にアスリートと観客に安心安全な環境で大会を迎えよう。そのためには何が必要かという検討はしていた。来年はどうなっているか分からないが、必要であれば当然考えていかないといけない。現時点ではまだ具体的なことは検討していない。今後の状況を見ながら進めていかないといけないと思っている」などと話した。