ワークライフバランスを考える【SOD女子社員・負け犬女の働き方改革】#7
サンバに熱中しつつすごろくイベントの準備をしていた時期。GIRL’S CH毎月恒例イベントも29日の生配信トークショーでラストです!ぜひご覧ください。
そんなわけで、この2年は引き続きGIRL’S CHのサイトの運営やそれに関わる業務を行ってきた。
体調不良や精神の乱れはまた不本意な結果を招くかもしれない。
だからこそ、自分の健康や心地よさを重視して無理をしないようにと仕事をしていた。
そんなある日、会社の先輩に呼び出された。
別部署の女性ではあるが、私の入社前からずっと働いている人だ。
「GIRL’S CHに戻ってからどう? 思ったほど活躍できてないように見える」
単刀直入にそう切り出された。
「GIRL’S CHに戻ってきて仕事に邁進するかと思ったらサンバにかまけてばっかりじゃないか」
そうなのか。
確かに以前のようなガムシャラな働き方はしていないが、決して仕事に手を抜いていたつもりはなかった。
それが、周りの人にそう見られていたなんて。
趣味であるサンバは、夏場は練習やイベント出演などで忙しく、しかしそれは土日がメインだ。
とはいえ、浅草サンバカーニバルのような大きなイベントの翌日などは、有給休暇を使うこともあったし、日常会話の中でサンバの話題を出すことも多かったことは自覚している。
ただ、普段は週に1度、仕事の後に練習に通う(それも21時からなので、基本的に業務には支障はない)程度なので、「サンバばかりして仕事に手を抜いていた」と言われるのは心外だ。
また、前回書いたように、サンバで得られた経験が仕事に生かされるという局面もある。
たとえば、サンバチームで活動するメンバーは年齢も仕事も家庭環境もバラバラなため、一緒に活動しながら様々な価値観を理解できるようになったりだとか。効率的に、かつ、確実に連絡事項を伝達するにはどうしたらいいかだとか。
売上に直結はしないが、得るものは多い。
決して、仕事よりサンバを優先していたわけではなく、どちらも同じくらいには大切なのだ。
実は、弊社では今年度からノー残業デーが取り入れられた。
週に一度は早く帰り、家族や友人と過ごす時間を大切にしたり、仕事以外の楽しみを見つけようという目的で、いわゆるワークライフバランスを考え直すための取り組みである。
弊社はもともと映像制作を基盤としてスタートした会社で、目指す作品を完成させるためなら寝る間も惜しまない仕事熱心な人が多かった。
少し前までは終電を超えて朝まで働くことも少なくなかったし、会社に泊まることもあった。
そんな会社が、ワークライフバランスである。
私としてはかなりのビッグニュース、会社に対しての価値観が揺らぐ出来事であった。
その一方で前述した先輩のように、私に対して「仕事を怠けている」という人もいる。
ただ、「サンバにかまけてばかりで仕事がおろそかになっている」というのも、言い換えてみると「もっと仕事をガムシャラにやってほしい」というその先輩の願望かもしれないことも想像できる。
自分ももっと仕事をガムシャラにやりたいけど(会社や家庭や様々な事情で)それができない分、私に期待している。
自分はワークライフバランスを大切にしたいけど、そうでない人生の可能性を見てみたいから私に期待している。
そういう期待を込めて、叱咤激励してくれているとも考えられる。
でも結局は、独身で、役職もない、責任がない私が、働きすぎてボロボロになっていく様子が見たいだけなのではないだろうか。
そんな悪魔のような考えが頭をよぎることも事実だ。
働いていても怒られ、働かなくても怒られる。
一体私は誰のために、何のために働いているのだろうか。
誰のご機嫌をとるために、誰の満足感を満たすために。
本当は自分自身のために働いていればいいはずなのに、雑音が多すぎる。
目の前の色々な意見に振り回されて、会社で生きることは本当に心が疲れてしまう。
私に必要なのは、他人からの意見を右から左に受け流す軽さ、なのだろうか。
本当にそれでいいのだろうか?
体調不良や精神の乱れはまた不本意な結果を招くかもしれない。
だからこそ、自分の健康や心地よさを重視して無理をしないようにと仕事をしていた。
そんなある日、会社の先輩に呼び出された。
別部署の女性ではあるが、私の入社前からずっと働いている人だ。
「GIRL’S CHに戻ってからどう? 思ったほど活躍できてないように見える」
単刀直入にそう切り出された。
「GIRL’S CHに戻ってきて仕事に邁進するかと思ったらサンバにかまけてばっかりじゃないか」
そうなのか。
確かに以前のようなガムシャラな働き方はしていないが、決して仕事に手を抜いていたつもりはなかった。
それが、周りの人にそう見られていたなんて。
趣味であるサンバは、夏場は練習やイベント出演などで忙しく、しかしそれは土日がメインだ。
とはいえ、浅草サンバカーニバルのような大きなイベントの翌日などは、有給休暇を使うこともあったし、日常会話の中でサンバの話題を出すことも多かったことは自覚している。
ただ、普段は週に1度、仕事の後に練習に通う(それも21時からなので、基本的に業務には支障はない)程度なので、「サンバばかりして仕事に手を抜いていた」と言われるのは心外だ。
また、前回書いたように、サンバで得られた経験が仕事に生かされるという局面もある。
たとえば、サンバチームで活動するメンバーは年齢も仕事も家庭環境もバラバラなため、一緒に活動しながら様々な価値観を理解できるようになったりだとか。効率的に、かつ、確実に連絡事項を伝達するにはどうしたらいいかだとか。
売上に直結はしないが、得るものは多い。
決して、仕事よりサンバを優先していたわけではなく、どちらも同じくらいには大切なのだ。
実は、弊社では今年度からノー残業デーが取り入れられた。
週に一度は早く帰り、家族や友人と過ごす時間を大切にしたり、仕事以外の楽しみを見つけようという目的で、いわゆるワークライフバランスを考え直すための取り組みである。
弊社はもともと映像制作を基盤としてスタートした会社で、目指す作品を完成させるためなら寝る間も惜しまない仕事熱心な人が多かった。
少し前までは終電を超えて朝まで働くことも少なくなかったし、会社に泊まることもあった。
そんな会社が、ワークライフバランスである。
私としてはかなりのビッグニュース、会社に対しての価値観が揺らぐ出来事であった。
その一方で前述した先輩のように、私に対して「仕事を怠けている」という人もいる。
ただ、「サンバにかまけてばかりで仕事がおろそかになっている」というのも、言い換えてみると「もっと仕事をガムシャラにやってほしい」というその先輩の願望かもしれないことも想像できる。
自分ももっと仕事をガムシャラにやりたいけど(会社や家庭や様々な事情で)それができない分、私に期待している。
自分はワークライフバランスを大切にしたいけど、そうでない人生の可能性を見てみたいから私に期待している。
そういう期待を込めて、叱咤激励してくれているとも考えられる。
でも結局は、独身で、役職もない、責任がない私が、働きすぎてボロボロになっていく様子が見たいだけなのではないだろうか。
そんな悪魔のような考えが頭をよぎることも事実だ。
働いていても怒られ、働かなくても怒られる。
一体私は誰のために、何のために働いているのだろうか。
誰のご機嫌をとるために、誰の満足感を満たすために。
本当は自分自身のために働いていればいいはずなのに、雑音が多すぎる。
目の前の色々な意見に振り回されて、会社で生きることは本当に心が疲れてしまう。
私に必要なのは、他人からの意見を右から左に受け流す軽さ、なのだろうか。
本当にそれでいいのだろうか?
田口桃子(たぐち・ももこ)
GIRL’S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL’S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL’S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。
GIRL’S CHプロデューサー。2007年、新卒でソフト・オン・デマンド(株)に入社。
営業、マーケティング等の部署を経て、2012年よりGIRL’S CHの立ち上げに携わる。
以来現在まで、GIRL’S CHの現場リーダーとしてサイト運営をしつつ、オリジナル動画ではレポーター出演等をすることも。