吉岡ビギンが前王者・晃貴から4つのダウンを奪い圧勝【3・28 Krush.112】
吉岡(右)の三日月蹴りが晃貴の右わき腹に突き刺さる(撮影・堀田真央人)
左の三日月蹴りで晃貴の右わき腹を破壊
「Krush.112」(3月28日、東京・後楽園ホール)の第6試合で行われたバンタム級戦で前王者の晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と吉岡ビギン(team ALL-WIN)が対戦した。
晃貴は昨年1月に萩原秀斗を破り王座を獲得。隼也ウィラサクレックを相手に防衛を果たし、6月には念願のK-1参戦を果たし「スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」に出場するがサンベル・ババヤンにダウンを奪われ判定負け。再起を期した昨年11月の2度目の防衛戦で佐々木洵樹に敗れ、王座陥落。2019年は天国と地獄を味わった1年となった。今回は2連敗からの再起戦となった。
対する吉岡は昨年11月のKrush大阪大会でK-1グループ初参戦。そこで実力者の蒼士を激闘の末に判定で退け、今回、前王者との対戦というビッグチャンスをつかんだ。
試合は1R序盤からともに前に出て打ち合う展開に。吉岡はジムの先輩である安保瑠輝也を思わせる二段蹴りを見せるなど伸び伸びとした戦いっぷり。そして左の三日月蹴りが晃貴の右わき腹をとらえると、晃貴はうずくまってダウン。立ち上がった晃貴が反撃するも、右わき腹に大きなダメージを食らったのは明らかで右のガードが下がり気味。吉岡はなおも三日月蹴りを放ち続け2度目のダウンを奪う。