ペンギンがお客さん? 休業中の水族館、無人の館内を元気にお散歩
仲間のケープペンギンたちが暮らす「草原のペンギン」エリアが気になる様子
当然のことながら、生き物を扱う水族館の仕事は休館中であっても常時と変わらない。むしろ、感染予防対策のためローテーションで出勤しており、限られた人員で生き物たちの世話や、営業時にはできない大がかりな清掃といった仕事をこなしているため、常時より忙しいこともしばしば。それでもスタッフたちは少しでも生き物たちの様子を伝えようと、公式SNSで日々、情報を発信し続けている。
そのSNSで多くの人を癒しているのが令和生まれのケープペンギン「レイ」。普段はバックヤードで暮らしているが「足を丈夫にするために、現在は休館で誰もいないということもあり、ときどきこうして20分ほどマリンガーデンで散歩させているんです」。
レイは、仲間たちがいる「草原のペンギン」エリアを見上げてみたり、展示水槽を眺めてみたり。植栽の中に入り込んだと思えば、またガサゴソと飛び出してきてウッドデッキを歩き回ったりと、スタッフに見守られながらも自由気ままに散歩を楽しんでいる様子。バックヤードで育てられたレイは人間に対しても「物おじしないタイプ」とのこと。確かにカメラを構える記者を気にかけることなくすぐそばを行ったり来たり。ちなみに、ペンギンにはそれぞれ好きな飼育員がいるようで、レイもお気に入りの“お兄さん”を見つけるとすぐに駆け寄って一緒にバックヤードへ帰っていった。