竹財輝之助　ドラマ『東京男子図鑑』で“勘違い男”から大人の“東京男子”へ成長する主人公を好演

　そんな翔太を取り巻く東京男子・東京女子たちも個性豊かなキャラクターばかり。

「翔太はいろいろな女性たちと出会うのですが、その中で市川由衣さんが演じる瑠璃子は唯一、翔太の人間そのものを見ようとしてくれた女性。市川さんも現場では瑠璃子そのものというか、癒しの存在でした（笑）。男性キャラもクセのある人が多いのですが、中でも森岡龍さんが演じる元同級生のIT社長・一馬は、強烈でしたね。翔太に対して容赦なく正論をぶつけてくるんですけど、森岡さんの芝居が絶妙で。終盤のほうはもう、森岡君ごと嫌いになりそうでした（笑）。でもおかげで僕もリアルな感情で芝居をすることができたと思います。他の皆さんもそうですけど、今回は本当にキャストに助けられた現場でした」

　金、仕事、女に翻弄され、奮闘する翔太は、東京で生きる本当の意味を見つけることができるのか。

「東京には、何でもあって、世界中のおいしいものがそろっていて、テレビで見たものもすぐに買える。何よりチャンスがたくさんある。頑張って成果を出せば大きなごほうびがあるし、逆に少し立ち止まるとどんどん置いていかれてしまう。東京では、本当にいろいろな役者たちに出会い、刺激をもらうことができています。感情を揺さぶってくれる人たちに出会えたのは、やはり東京で俳優をやれているからこそ。僕は翔太のような形での執着はないですけど、今は俳優として東京にいるからこそできることを、どんどんやっていきたいと思っています」

　翔太が、さまざまな出会いや経験を経て成長していく姿は世代性別を越えて共感するはず。

「恋愛ドラマとしてだけでなく、働く男の成長物語としても楽しんでもらえる作品だと思います。実際に、先に配信されていた中国では約8割が男性視聴者だったそうです。国は違えど男として共感する部分があったのか、東京の男ってどんなヤツだろうと興味を持ってくれたのか（笑）。何にせよ男性も楽しんでくれたというのはうれしかったので、日本でも女性男性問わず楽しんでいただけたらうれしいです。女性の皆さんは、ただ僕を見てください…というのは冗談です（笑）。翔太と出会った女性たちの気持ちに共感したり、自分だったらと考えたり楽しんでいただける要素は満載だと思います。こんな男には気を付けようと思うかもしれないけど（笑）」　

（TOKYO HEADLINE・秋吉布由子）