意外と多い?「買いだめしてない」人たちに、その理由や備蓄事情を聞いてみた

スーパーでは一部の商品が品薄に(写真はイメージ)

みんなが過剰な買いだめをしていなくても…


 家族が多いほど消費量も増える。大量の買い物を持ってレジ待ちの行列に長い時間並ばないよう、買い物の時間帯を変えたり交代で買い物に行ったり、それぞれが感染リスクを避ける工夫をしている。

「店によって混んでいる時間帯が違う。近くの大型スーパーは、土日の午後は気晴らしがてらなのか家族そろって来ている人がけっこういて混むので、その時間帯は避けている」(40代/男性/会社員/4人世帯)。

「子供に加え夫も在宅になったので毎日3食、家族分の食事が必要。お昼はどうしても麺類が多くなるんですけど、パスタが売ってない。代わりに粉ものを作ったり、お中元のそうめんを食べたり(笑)。どうせ何かしら品薄になるものは出てくるのでいちいち気にせず、家にあるものを優先的に消費しています。野菜以外も高くなってるし、必要なもの以外はもうそんなに買ってないですね」(30代/女性/パート/4人世帯)。

「子供が小さいので夫と交代で週に2~3回ほど買い物に出かけています。1カ月近く家族そろって外出を控えるなんて、これまでやったことがないので、状況に応じていくしかない。緊急事態宣言が出ている地域には、韓国みたいに自宅待機用の食料品セットが配布されたら、すごく助かると思う」(30代/女性/主婦/3人世帯)。

「過剰な買いだめをしている人がそんなにいなくても、外出を控えようとすれば、どうしても1回の買い物は多くなります。家族がいれば3度の食事に加えておやつや飲み物も大量。買いだめが起きた日も、スーパーが休業するわけじゃないとか、物流は止まらないというのは皆さん分かっていて、なるべく外出せずに済むように多めに買っていた人がほとんどだと思う。まだ品薄になっていないものから備蓄用の食品を少しずつ買い足していくしかない」(40代/女性/会社員/4人世帯)。

「そもそも本題は感染リスクを避けることなんだから、買いだめで混みそうなときは買い物に行かない。あと、あれがない、これがないと言っているとトイレットペーパーみたいに、みんなが売っているのを見るとすぐ買わなきゃと思って、結果、本当に品薄が続くという悪循環になりかねない」(40代/男性/会社員/3人世帯)。

 状況に応じて今後も部分的な品薄は発生するかもしれないが、物流が制限されることはなく、供給力も落ちてはいない。5月まで続く見通しの外出自粛期間。自分に最適な「買いだめしない備え方」を模索してみては。
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