後藤丈治が怒涛の5連勝。工藤諒司は椿に完勝【Road to ONE】
緑川(右)のパンチが西川をとらえる(©Road to ONE Executive Committee)
現WKBA王者の緑川に17歳の西川が大善戦
この日のセミファイナルでは新日本キックを主戦場とする緑川創(Monster Guns)がムエタイルールで西川大和(西川道場)と対戦した。ONEのムエタイルールはケージで、かつオープンフィンガーグローブで行われる。
緑川は現WKBA世界スーパーウェルター級王者で、ムエタイのラジャダムナン王座に2度挑んだことのある実力者。一方の西川は本来は総合格闘家なのだが、昨年9月にシュートボクシング(SB)に参戦し、元SB日本スーパーウェルター級王者の坂本優起に判定勝利を収めるなど立ち技でも非凡な才能を見せる17歳。
1R、西川は序盤から手数を出して攻め込んでいくが、緑川は落ち着いてさばくと中盤以降、プレッシャーをかけて前に出ると強烈な右ロー。パンチも上下に打ち分け西川を翻弄。緑川の右ストレートで西川がフラッシュダウンもすぐに立ち上がり、これはダウンとは判定されず。しかし緑川はプレッシャーをかけ右フック、ロー、ヒジで西川を追い込んでいく。
2Rも緑川のプレッシャーは止まらない。距離が詰まるとパンチにヒジ、距離を取っては右ロー。西川は下がる一方となるが、その中でもバックブローを狙う。
3Rは序盤こそ緑川がここまでの展開同様プレッシャーをかけて右ローを連打。強烈な右ボディーで西川を追い込んでいくが、ここから西川が驚異的な粘りを見せ、手数も復活。パンチにヒザ。そしてバックブローで一発逆転を狙っていくが、緑川も右ストレート、ヒジ、ローで西川を追い込んでいく。しかし最後まで西川は倒れず、試合は判定に。緑川が3-0の判定で勝利を収めた。