新たな枕のテーマは「脳を冷やす」！挑戦への道のりは？開発者に聞く【インタビュー・後篇】

　この構造に落ち着くまでにはいろいろな試行錯誤もありましたか？

道端「最終的には縦方向に3層と横方向に5層の構造に落ち着いたのですが、縦を3層ではなく2層にしてみたり、横も3層で作ったら微妙なフィット感になってしまったり。横の強度も全体的に10%硬くしたり柔らかくしたり、すべて試していきました。同じ素材でいろいろなパターンを試し過ぎて、最後のほうは僕らにも目では違いが分からなくて（笑）。オーダーメイド枕では、お店でフィット感が良くても家に持ち帰ると合わなくなることが起こり得るのですが、この枕は自分のベッドに置いて寝始めてから形が変わるので、マットレスと頭を上手にフィットさせていくことができます」

　Makuake（マクアケ）で先行予約を行った反響を教えてください。

道端「僕らも枕を作るのは初めてなので、お客様の声が聞きたくてMakuakeさんに相談してトライさせてもらいました。思った以上にお客様からの反響があって、いわゆる“枕難民”の方からの通気性に対する興味や西野先生のメソッドに基づく枕への期待が大きかったです。また、他の企業や海外の方から連絡があって、海外展開やさらなる発展の可能性も見えてきました」

　最後に、これから「ブレインスリープピロー」を手にする方にメッセージをお願いします。

道端「睡眠は生活習慣のベースとなっているにもかかわらず、食事や運動に比べるとこれまであまり目を向けられていませんでした。一日7〜8時間費やしている睡眠の質が上がれば、皆さんの毎日が変わります。自分自身も今まで睡眠をないがしろにしていましたが、睡眠の質や睡眠時間を大事にすることで、パフォーマンスが上がって心のイライラが収まりました。十分に適切な睡眠を取ることによるプラスの効果はすごいな、と改めて感じます。

　良質な睡眠は心と体のあらゆる部分に寄与してくれるのをすぐに体感できるので、外出自粛でおうち時間が長い今だからこそ、睡眠の質を上げることを習慣化してもらいたいと思います」

（了）