新国立劇場、オペラの『ドン・パスクワーレ』と『紫苑物語』を配信 人気の「巣ごもりシアター」

『ドン・パスワーレ』(2019年)撮影:寺司正彦
『ドン・パスクワーレ』は、ロッシーニやベッリーニと共にベルカント・オペラの巨匠として名高いドニゼッティ作曲による愛らしいラブ・コメディ。 ステファノ・ヴィツィオーリの、イリュージョンのような舞台転換、精緻な舞台美術、絵画のような衣裳、そして4人の主要な登場人物を実に魅力的に描き出した演出は、1994年の初演以来イタリア各地で上演され続けている。

『紫苑物語』(2019年)撮影:寺司正彦
 22日の15時からは『紫苑物語』の配信がスタートする。新国立劇場発のオペラで、昭和の文豪・石川淳が短編の中に描き出した世界観を、作曲家の西村朗、詩人の佐々木幹郎、笈田ヨシらが集結し、音楽劇として再現する。

 新国立劇場ではまた、「巣ごもりシアター おうちで戯曲」も展開中。劇場のために書き下ろされた戯曲を、2週間限定で公開している。現在、蓬莱竜太『まほろば』(2008年7月初演)、鄭義信『焼肉ドラゴン』、長塚圭史『かがみのかなたはたなかのなかに』(2015年7月初演)、鄭 義信『赤道の下のマクベス』(2018年3月初演)が公開中。
新国立劇場公式ウェブサイト内 巣ごもりシアター案内ページ:https://www.nntt.jac.go.jp/sugomori/

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